マリーニ「トップ10に迫っていると確信」ミルは9位ポイント獲得/第5戦スペインGP

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2025年04月27日 14:30  AUTOSPORT web

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ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)/2025MotoGP第5戦スペインGP 2日目
 4月26日、2025年MotoGP第5戦スペインGP MotoGPクラスのスプリントがヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われ、ホンダHRCカストロールのルカ・マリーニは13位、ジョアン・ミルは9位でフィニッシュした。また、ワイルドカードで参戦しているホンダHRCテスト・チームのアレイシ・エスパルガロは18位となっている。

 気温17度、路面温度26度で行われた朝のフリー走行2回目は、ほぼ全車がミディアム/ソフトのタイヤで出走。ホンダライダーも同様の組み合わせでコースインした。

 30分間のセッションが開始されると、まだライダー全員がタイムを残していない開始4分たらずのタイミングで赤旗中断。これは他車が転倒し、エアフェンスの修復が必要となったためだ。

 再びピットレーンオープンになると、各車続々とコースへ向かった。ここで好タイムをマークしたのはマリーニで5番手に浮上。またミルも着実にタイム更新を続け、セッション中盤にはマリーニを上回るラップを刻んだ。

 残り時間が13分を切ったころ各車がピットに戻り、この時点での順位はミルが9番手、マリーニが16番手だ。ここでマリーニはリヤタイヤを少し新しいユーズドに交換し、ミルは13周走ったそのままのタイヤでコースに戻った。

 するとマリーニはタイムを大幅に更新し、最後は1分37秒321で10番手につけた。対するミルは、自己ベストタイムを更新することはなく、13番手でセッションを終えている。

 続く予選Q1にはマリーニが出走。最初のランではFP2より着実にタイムを上げ、7番手でピットに戻った。リヤにニュータイヤを投入して臨んだ2回目のランはさらにペースアップ。1分36秒台へと突入し、2周続けてベストタイムを更新。しかしQ2進出のカットラインにわずか0.279秒届かず、予選総合16番手となった。

 また、アレイシ・エスパロガロも予選Q1から出走しており、1分36秒981のタイムで19番グリッドを獲得している。

 金曜日のプラクティスで10番手を獲得したミルは、予選Q2からの出走となった。序盤から力強いペースを見せたミルは、1周目で5番手タイムを記録。その後、他車がベストを更新したため順位を落としたがミルも着実にタイムを縮めて、フロントロウ圏内まであと約0.4秒となる9番手で予選を終えた。

 午後のスプリントレースは今大会のなかで最も高い45度の路面温度で行われた。

 16番グリッドからスタートしたマリーニは、ひとつ前からスタートした小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)とバトルを展開。2周目には完全に小椋の前に立ち、しばらく13番手を走行した。

 しかしレース5周目、今度は小椋がマリーニをオーバーテイク。そのままペースを上げていく小椋に徐々にその差を広げられたが、他車の転倒もあり、スタートから3ポジションアップの13位でフィニッシュした。

 予選で9番手を獲得したミルは3列目からのスタート。序盤はマルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)やマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)と僅差の8番手争いを演じた。

 安定したペースでミルは周回を重ねたが、レース後半の他車のペースアップもあって集団から遅れ徐々に単独走行に。しかし着実なラップをつづけたミルはファイナルラップでタイムを失ったベゼッチに詰め寄り、一時は約1.5秒あった差を0.239秒まで縮めて9位でフィニッシュした。

 また、ワイルドカード参戦のアレイシ・エスパロガロもレースを無事走破。しっかりと走行距離を稼ぎ、データ収集に寄与したことは確かだ。

 レース後、マリーニは決勝に対してトップ10も視野に期待を寄せるコメントを残していた。ここまでチームランキングも拮抗しているだけに、決勝レースの行方に注目が集まる。


ジョアン・ミル(予選:9番手、スプリント:9位)

「今日は全体的に良い一日だった。ディジャ(ファビオ・ディ・ジャンアントニオ)、ベゼッチ、ビニャーレスのグループとともに、限界のなかで良い走りができた。スタートから激しいバトルを繰り広げ、最終的にポイント圏内でフィニッシュすることができた」

「マシンにはまだ改善すべき点がいくつかあり、決して楽なレースではなかったが、ライディングを変えることで対応できた。日曜日のロングレースに向けて良い情報をスプリントから得ることができた。ヘレスではオーバーテイクがそれほど簡単ではないので、明日は9番手スタートが有利に働くだろう」


ルカ・マリーニ(予選:16番手、スプリント:13位)

「レース序盤は序盤からかなりアグレッシブに攻めて、ポジションアップを狙うことができた。ペースは予想より少し下回っていたが、スプリントは僕たちにとって少し難しいものだし、日曜日のロングレースに向けて改善できる部分もあるので、もっと成果を出せると思っている」

「トップ10に迫っていると確信している。スタートダッシュをしっかり決めて、オープニングラップでベストポジションを確保したい」


アレイシ・エスパルガロ(予選:19番手、スプリント:18位)

「レースに復帰できて本当に良かったと思っているよ。もう少し競争力を発揮できればと思っていたが、予選では少しトラブルがあったし、このマシンでソフトタイヤを履いて限界までプッシュするのは初めてだった」

「ここはオーバーテイクが難しいので、レースのほとんどをヤマハのマシンを追い抜くことに費やした。でもマシンは良い状態で、ポテンシャルは十分にある。改善すべき点を明確に把握できたので、僕自身もテストチームも、どこに焦点を当てるべきかがさらに明確になった」

[オートスポーツweb 2025年04月27日]

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