
人気アニメ『名探偵コナン』の劇場版最新作『名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)』が、4月18日の公開から6日間で観客動員数300万人、興行収入は44億4000万円を突破した。
「主題歌は間違いなく歴代ワーストクラス」
現時点での動員数は、シリーズ歴代1位の記録を打ち立てる好発進だが、主題歌を担当したKing Gnuにコナンファンから、こんな声が噴出。
《映画はよかったけど主題歌は間違いなく歴代ワーストクラス》
《世界観合わなすぎでしょ……》
今年で28作目となる劇場版・名探偵コナン。本シリーズは毎年4月に公開されることから春の風物詩として親しまれ、近年は、舞台地が聖地として話題になり社会現象を引き起こすほど、人気を博している。
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長野県が舞台となる今作でも、公開前から聖地巡礼をするファンがいるなど盛り上がりを見せているが、SNSでは主題歌に対して批判的な反応が散見される。
「ギター兼ボーカルの常田大希さんを中心に構成された、4人組ロックバンドの『King Gnu』は今まで数々のテレビドラマやアニメの主題歌を担当。2019年にリリースした『白日』は現在、グループの公式YouTubeチャンネルで5憶回以上再生され、名実ともに日本が代表するロックバンドのひとつ。
そんな彼らが制作した今回の楽曲『TWILIGHT!!!』 ですが、“クセになるサウンドでコナンにあっている”という声がある一方で、冒頭のような声も挙げられているんです」(映画誌ライター、以下同)
他にもSNSでは、
《何を言っているのか分からないゴチャゴチャした曲》
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《雰囲気良いけど内容スッカスカ》
など厳しい声が見受けられた。
コナン初タッグで高かった期待値
「『TWILIGHT!!!』を書き下ろした常田さんが“今までのグループにはない新しいアプローチの楽曲に仕上がったと思います”と新境地への挑戦を明らかにしていました。映画の制作チームからは自由に作ってください。とも言われたようで、今までと違う雰囲気の曲に好意的に受け止めるファンと、戸惑うファンに分かれています」
例年、劇場版・名探偵コナンの主題歌は2月下旬から3月上旬に発表されることが多かったが今回の解禁は3月15日。
「アーティストの納品遅れかと心配の声があがっていましたね。しかし、発表されたのが『King Gnu』ということもあり、待ち遠しいという声も多かった。コナンとの初タッグということで楽曲への期待値が高かっただけに、これまでのコナン映画の主題歌とはだいぶ”イメージと違う“と落胆するファンが増えてしまったのかも」
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過去作品の主題歌を振り返ってみると、
「歴代の担当アーティストも豪華な顔ぶれで、特に倉木麻衣さんの『渡月橋~君 想ふ~』や福山雅治さんの『零 -ZERO-』などは、ファンの記憶や想い出として根強く残っています。単なる楽曲としてではなく、映画の世界観をさらに引き立てファンに興奮と感動を与える曲が多い中、斬新な雰囲気の楽曲に”拒絶反応”を起こすのも仕方ない。
例年よりも昨年よりも、ファンの理想が高くなるのが自然ですから、主題歌を担当するアーティストとしてはプレッシャーに感じるでしょう」
一昨年の主題歌を担当した『スピッツ』や昨年の『aiko』は、これまで同様に、ファンからの高評価というバトンを受け継いできた。「歴代コナン映画最高傑作では?」と作品に関しては大好評の今作。『King Gnu』の新たな挑戦が功を奏するのか、今後に期待したい。