大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」より、新たなステージへと向かう主人公・蔦屋重三郎役の横浜流星が、“蔦重”の変化や今後の見どころを語った。
森下佳子が手掛ける本作は、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、ときにお上に目を付けられても面白さを追求し続けた蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く物語。
花の井(五代目瀬川)や平賀源内といった蔦重を取り巻くキーパーソンが去り、第17回(5月4日放送予定)より、蔦重が板元として本格的に始動する新章がスタートする。
――第17回からの成長した蔦重の変化とは?
横浜彼の明るさや、人を楽しませようと思う根本の部分は変わっていないです。ただ、蔦重は人と関わって、たくさんの失敗を重ねる中で様々なものを全て吸収して、駆け引きや会話が上手くなっています。
演じる上でも、重心を下げて声も低くするということなどは意識しています。これから彼の夢や目標は大きくなっていきますが、少年期と同じように失敗して、それでもへこたれずに前に進んでいくのが蔦重らしさだと思うので、そこは変わらないと思います。
――作品に対する周囲からの反応はどう受け止めていますか?
横浜ふだん大河ドラマを見ていない方から「見てるよ」と連絡が来るのが一番嬉しいです。NHKの作品に初めて出させていただいた自分の使命が一つ叶えられたのではないかと思います。今も収録はハードですが、楽しんでくださる方々がいるから、そのみなさんにしっかりこの作品を届けたいという、その一心でいます。
――ここまで「蔦重を生きてきた」心境は?
横浜たまに自分自身とリンクするときはあります。蔦重も力をつけてきて、叶えられる望みと叶えられない望みがあるという壁にぶつかっています。自分もたくさんの方々に知ってもらえるようになって、でもできることとできないことがあるし、そういうときに蔦重だったらどうするんだろうとか、自分だったらこうするけどとか、お互い背中を押し合っているという気持ちでもいます。
――第17回以降の注目ポイントは?
横浜商いの話がより本格的になって、会話劇が中心になります。会話劇には技術がいるのでしっかりと高めて、そこを皆さんに楽しんでいただけるようにいまから心がけています。
また、この時代は景気がよくなかったので、いまの時代と重なる部分もあるんです。蔦重はそれでも明るく、世を元気にしようとしているので、見てくださる方々に寄り添いつつ、蔦重を見ていると明日が来るのが楽しみだなと思ってもらえるように、いまも蔦重を生きています。
■第17回「乱れ咲き往来の桜」(5月4日放送予定)あらすじ
蔦重(横浜流星)は青本など10冊もの新作を一挙に刊行し、耕書堂の認知度は急上昇する。そんな中、うつせみ(小野花梨)と足抜けした新之助(井之脇海)と再会し、話の中で子どもが読み書きを覚えるための往来物と呼ばれる手習い本に目を付ける。
一方、意次(渡辺謙)は、相良城が落成し、視察のため三浦(原田泰造)と共にお国入りする。繁栄する城下町を見て、ある考えを思いつく。
「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」はNHK総合で毎週日曜20時〜(再放送は翌週土曜13時5分〜)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。
(シネマカフェ編集部)