東方神起、日本デビュー20周年記念日に東京ドーム公演 海外アーティスト史上最多公演記録も更新【ライブレポート】

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2025年04月27日 21:00  ORICON NEWS

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『東方神起 20th Anniversary LIVE TOUR ZONE』東京ドーム公演を開催した東方神起(左から)ユンホ、チャンミン
 東方神起(ユンホ・チャンミン)が27日、東京ドームで『東方神起 20th Anniversary LIVE TOUR ZONE』千秋楽公演を開催。東京ドーム公演数33回、全国ドーム公演数92回となり、自身の持つ海外アーティスト史上最多記録を更新した。

【ライブ写真】情熱的でクール!息ぴったりの東方神起

 ここでは、日本デビュー(2005年4月27日)20周年の日となった千秋楽公演の様子をレポートする。

■大ボリュームステージで“帝王”の実力証明

 東京ドームは、ステージ真横まで埋まる超満員。大歓声で迎えられると、エネルギッシュなロックナンバー「T.R.H.M」でスタート。壮大なライブの幕開けにふさわしい胸が高まる楽曲で、Bigeast(ビギスト/ファンネーム)を世界観に引き込んだ。アリーナツアーでは披露していなかった「Something」ではロープを使った難解なダンスパフォーマンスで魅了した。

 2011年にリリースされ、多くのBigeastに愛される名曲「シアワセ色の花」では、2人のハーモニーと声の美しさが存分に活かされた歌唱に。ペンライトを振ることも忘れるほど魅了されたBigeastの中には、目頭を押さえる姿もあった。続く「Forever Love -ZONE Version-」でも美声を響かせ、歌唱後には拍手が沸いた。

 東方神起を代表するダンス曲「Why?〔Keep Your Head Down〕」は、盛り上がりも最高潮に。ファイヤーボールやレーザーなど派手な演出で会場を沸かした。「Catch Me -If you wanna-」では電飾をまとったパフォーマンスで魅了した。

 「呪文-MIROTIC-」から始まったアンコールでは「ウィーアー!」「This is my love」などの名曲をフロートを使って、Bigeastの近くでパフォーマンス。往年のライブ終盤の定番曲である「Somebody To Love」もアリーナツアーから追加して歌唱。銀テープの演出もあった。

 さらに、ダブルアンコールでは「Begin 〜Again Version〜」を歌唱。20周年を迎え、新たな一歩を踏み出す決意を歌に込めた。

 公演では、ムービングステージ、フロート、回転ステージ、フロートなど豪華なセットを活用。3時間15分にわたって、全28曲(本編22曲、アンコール7曲)を披露する大ボリュームのステージになった。

■日本デビュー20周年に感謝&決意「また新たな一歩を」 演出・sam氏からメッセージ「誇りに思っています」

 2人は、MCも全編にわたって流ちょうな日本語で笑いどころ満載なトークを展開。ライブ中盤のMCでは、チャンミンが「きょうは記念すべき特別な日なんですけど」と語り出すと、観客は拍手で祝福。「皆さんも20歳、年をとっていると思う(笑)」とユーモアを交えつつ、「スペシャルな日に東京ドームで皆さんと出会えることは光栄だと思います。おかげさまです」と感謝を伝えた。

 「おかけください」とBigeastを気遣うチャンミンに対し、ユンホは「お!す!わ!り!(中継している)WOWOWを見ている方もお!す!わ!り!」としたり顔。そんなチャーミングさも健在なユンホは「ここにいる皆さんのおかげで成長してきた東方神起がまた新たな一歩を踏み出す気持ちでします。一生懸命準備してきました。思った以上にヤバいかもしれない。覚悟を決めて、最後まで一緒に楽しんでくれると、うれしいです」と伝えた。

 また、アンコールでは、演出を担当したsam氏がステージに上がるサプライズも。sam氏は「東方神起の20周年をお祝いしてくれてありがとうございます。この長年、頑張る姿や逆境を乗り越える2人の姿を目の当たりにして、皆さんのために2人がどんなつらいことも乗り越えるのを見てきました。この2人を誇りに思っています。これからもこの2人を応援してください。味方でいてください」と呼びかけた。

 そして、ユンホは「20周年で東京ドームに戻ってくることは、普通はあり得ないと思っています。ここにいる皆さんと一緒に頑張ったからこそ来られたと思います。」とし、「個人的に『お疲れ様』って言葉が大好きなんです。それぞれの人生を頑張ってここまで来たので、僕から皆さんへ『お疲れ様!』って言いたいです。明日も頑張ってください」と鼓舞した。チャンミンは「感謝の気持ちを胸に刻みながら生きられる理由は、ここにいらっしゃってる僕の居場所を作ってくださる皆さんがいたからこそ」と笑顔を見せ。「皆さんがいてくれたからこそ、今の僕で存在できていると思います」と感謝の思いを伝えた。

■公演概要

 同ツアーは、2024年11月28日のさいたまスーパーアリーナ公演を皮切りに全国9都市22公演の全国アリーナ&ドームツアーとなる。日本デビュー(2005年4月27日)20周年の日となった千秋楽公演では約5万人が駆けつけ、総動員数は約35万人となった。

 アルバムとツアータイトルの『ZONE』に込められた意味は複数あり、1つ目は、東方神起が20周年を迎えてたどり着いた“境地”。今の東方神起にしか魅せられないステージを演出する。2つ目は、Z=2として「2ONE」、2と1で、ユンホとチャンミンでニコイチ、東方神起とファンでニコイチで創り出す特別な空間という意味を込めている。

 公演の世界観としては、AIが支配し、人の手で音楽やエンタメが作られなくなった近い未来に“今の東方神起”と少年が時を超えて出会い、東方神起の音楽や世界を通じて、未来の世界を変えるというストーリーになっており、タイトルの「ZONE」に込められた想いとも重なる。東方神起とファン、バンド、ダンサー、スタッフという“人”が重なり合って、創り出すものの大切さ、偉大さをテーマにしたアルバム&ツアーになっている。

 25日、26日、27日の3日間にわたって行われた東京ドーム公演のダブルアンコール公演では、3日間異なる曲を歌唱。1日目は「HUG」、2日目は「サクラミチ」、最終日は「Begin 〜Again Version〜」を披露した。

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