アレックス・マルケスが母国で最高峰クラス初優勝。ヤマハのクアルタラロは560日ぶりの表彰台/第5戦スペインGP

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2025年04月27日 22:00  AUTOSPORT web

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アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)/2025MotoGP第5戦スペインGP
 4月27日、2025年MotoGP第5戦スペインGP MotoGPクラスの決勝レースがヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われ、アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が初優勝を飾った。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は8位でのフィニッシュとなっている。

 ヨーロッパラウンドの開幕戦となる今大会は初日から晴天が続き、決勝日もドライコンディションだ。

 10分間のウォームアップ走行はマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1分37秒069でトップ、アレックス・マルケスが1分37秒113で2番手、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)が1分37秒206で3番手となった。

 Moto3クラス、Moto2クラスの決勝が行われたあと、MotoGPクラスの決勝レースが開催。天候は晴れ、気温は26度、路面温度は46度、タイヤは全車フロントとリヤともにミディアムを選択した。

 25周の決勝レースがスタートすると、クアルタラロがホールショットを獲得。バニャイアが2番手に上がり、マルク・マルケスが3番手に後退した。

 スプリント同様に先行逃げ切りを狙うクアルタラロの後ろでは、バニャイアとマルク・マルケスが激しいバトルが展開。時折接触しながらポジション争いを繰り広げ、ここはバニャイアが先行する。

 バニャイアの好走でプランが狂ったか、マルク・マルケスが3周目の8コーナーでまさかの転倒。オーバースピードによりフロントを失ってしまった。マルク・マルケスはすぐにコースに復帰するも、優勝争いから脱落してしまった。

 優勝候補最有力であるマルク・マルケスの脱落により、優勝争いはクアルタラロ、バニャイア、アレックス・マルケスの3台に絞られた。初優勝のチャンスが訪れたアレックス・マルケスは4周目の13コーナーでバニャイアをパスし2番手に浮上。トップのクアルタラロに迫っていく。

 トップ3に続くのはルーキーのフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)。自己最高位を走行していたが、6周目の6コーナーで転倒を喫してしまう。アルデゲルもマルク・マルケス同様にレースに復帰している。

 優勝争いに動きがあったのは11周目。1コーナーでアレックス・マルケスがクアルタラロのインに飛び込みトップに浮上する。2番手に落ちたクアルタラロに目下スペインGPで3連勝中のバニャイアが迫る。

 残り10周に差し掛かるとアレックス・マルケスが2番手に1秒差をつけトップを走行。クアルタラロはバニャイアに迫られるも隙を与えず2番手を守っていく。そんな2番手争いに4番手のマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)が徐々に迫ってきた。

 その後ろでは今シーズン最高位となる7番手を走行していたジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)が6コーナーで転倒。17周目には6番手を走行していたフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)も転倒を喫してしまう。この結果、マルク・マルケスがポイント圏内の15番手に入ってきた。

 終盤に入るとトップのアレックス・マルケスが初優勝に向けペースアップ。2番手のクアルタラロに対し2秒以上のギャップを築く。一方、2番手争いは0.5秒差の等間隔で展開され、クアルタラロ、バニャイア、ビニャーレスの3台が表彰台をかけて争う構図となった。

 最終的に3秒近いギャップを築いたアレックス・マルケスがトップチェッカー。93戦目にして最高峰クラス初優勝となり、ポイントリーダーに躍り出た。2位にポールポジションからスタートしたクアルタラロ、3位にはバニャイアが入った。

 15番グリッドからのスタートとなった小椋は8位でフィニッシュしポイントを獲得。レース序盤に転倒を喫したマルク・マルケスは巻き返し12位でゴールし4ポイントを獲得している。

[オートスポーツweb 2025年04月27日]

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