画像提供:マイナビニュースパイプラインは4月22日、「企業のサステナビリティへの取り組みに対する消費者の理解」に関する調査結果を発表した。調査は4月10日〜11日、20代〜60代の男女1,006名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、企業のサステナビリティへの取り組みについて「本当に環境に効果があるのか疑問に感じたことがある」という人は61.2%。そこで、企業のサステナビリティへの取り組みについてどう感じているかを聞いたところ、「とても良いと感じる」の回答割合が多かったのは、「商品パッケージの簡略化」(31.3%)や「環境に良い素材による商品・サービス」(24.1%)だった。
他方、消費者が「不便さ」を強く感じている取り組みとしては、「紙ストローの導入」(40.9%)が最多に。「使用感が良く無い為、商品の価値を下げている」「子どもが使いにくい」「味が台無しになる」といった声が。
続く「レジ袋の有料化」(32.8%)では、「ゴミ袋として、無駄なく活用していたから」「有料化とプラスチックごみ削減の効果が不明瞭」といった声が寄せられ、サステナビリティの取り組みが広く受け入れられるためには、消費者の納得感や代替手段のわかりやすさも必要であることが浮き彫りとなった。
次に、「企業のサステナビリティへの取り組みで重視してほしいこと」について尋ねたところ、「実効性があるかどうか」(47.0%)、「利用者の利便性を配慮すること」(41.3%)、「環境に良いかの根拠が示されること」(37.5%)が上位に。また、「最も好感を持てる企業のサステナビリティへの取り組み」についても聞くと、「数字やデータで成果が示されているとき」(26.5%)、「自分の暮らしに良い影響を感じたとき」(25.2%)、「長く続いている取り組みだとわかったとき」(20.6%)が上位にあがった。
さらに、「企業のサステナビリティへの取り組みでエコよりも優先してほしいこと」について尋ねたところ、「安全性や安心感」が最多の28.4%。次いで、「商品の品質や使いやすさ」(21.8%)、「価格の安さ」(21.0%)と続き、「エコが最優先だと思う」はわずか5.4%という結果に。多くの消費者が「エコは重要だが、それだけでは不十分」と考えているようで、エコだけを優先するのではなく、暮らしの基本的な「安心」や「利便性」とのバランスが求められていると言える結果となった。(CHIGAKO)