
■男子ゴルフ・前澤杯 MAEZAWA CUP 最終日(27日、千葉県・MZ GOLF CLUB、6652ヤード、パー70)
実業家の前澤友作氏(49)が創設した男子ゴルフの新規大会「前澤杯 MAEZAWA CUP」。国内ツアー初の2週間開催で、4月14日〜23日に10日間のプロアマ戦を行ったあと、4月24日〜27日に大会本戦を実施。異例の長期開催となった大会が幕を閉じた。
大会初代王者に輝いたのは、プロ14年目の小西たかのり(33、フリー)。石川遼(33、CASIO)や松山英樹(33、LEXUS)と同学年の遅咲きゴルファー。最終日を首位タイでスタートした小西は、1番のセカンドショットをピンそばに寄せバーディを奪うと、3番でもバーディ。後半、首位タイでスタートした今平周吾(32、ロピア)がスコアを伸ばし、小西は2位に後退するが、17番では約15mのロングパットを決め、再び首位に並んだ。最終18番、小西が先にパーパットを決め、今平は小西より距離の短いパーパットを外しボギー。プロ転向から苦節14年、小西が通算17アンダーで悲願の初優勝を決めた。
随所に真新しさが見られた今大会。プロアマ戦では1日50組、1組100万円で参加枠を販売。参加者はオークション形式でプロ選手を指名することができ、石川の枠は即決500万円で落札された。プロアマ戦の収益は賞金と大会運営費に還元され、今大会の賞金総額は2億円、優勝賞金は4000万円となった。
ゴルフトーナメントでは異例のラウンドガールが全組に帯同。大会を盛り上げ、熱戦に華を添えた。コース内には世界最高峰の高級車がいたるところに展示され、前澤氏が所有する世界に1台しかない約8億円のハイパーカー「Zonda ZOZO(ゾンダ・ゾゾ)」には選手たちも興味津々の様子だった。さらに世界的盆栽アーティスト集団「TRADMAN'S BONSAI」と協賛し、盆栽の特別展示を実施。中には3000万円と高額な「真柏(しんぱく)」の展示も。”日本で一番華やかな大会”という大会コンセプトを物語る演出となった。
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今大会を企画した前澤氏は「2週間の長丁場で、いろいろトラブルもあったりバタバタしましたけど、最終日を迎えられて終わってよかったです。ホッとしてます」と長期開催の大会を振り返り、「今年生じた課題を乗り越えながら、新しい挑戦を引き続きして盛り上げていきたいです」と来年の開催に向け意欲を見せた。
【前澤杯 MAEZAWA CUP 最終日】
1位 ー17 小西たかのり
2位 ー16 今平周吾
3位 ー14 M.ヘンドリー
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27位 ー7 石川遼
*写真は左から前澤友作氏、小西たかのり選手