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29日に行われる柔道の全日本選手権(日本武道館)の記者会見が28日、都内の講道館で行われた。男子66キロ級で阿部一二三(27=パーク24)が「体重無差別」へ意気込みを口にした。
過去にも出場する権利はあったが、挑んでこなかった。昨夏、五輪で2連覇を果たし、このタイミングでの出場を決めた。「全日本選手権は特別。あの舞台で戦いたい思いがあった」と明かした。
主に重量級がしのぎを削る戦いとあって「優勝と簡単に口にはできない」と冷静。一方で「負けるつもりはない」とも口にした。
66キロ級の試合では「負けられないプレッシャーがあって、慎重になってしまう部分ある」というが、今大会は「いつもよりさらに大きい柔道で。自分の技を全力でかけに行く戦いをしたい。重量級相手に自分の技がどこまで通用するかワクワクしている」と待ちわびた。
過去には60キロ級で21年東京五輪金メダルの高藤直寿、73キロ級パリ五輪銅メダルの橋本壮市らが挑み「軽量級の選手が挑戦する姿を応援してきた」。さらに「古賀先生みたいに『軽量級でも重量級と戦えるんだぞ』と、子どもに夢を与えられるような柔道をしたい」と、90年大会で準優勝し、92年バルセロナ五輪71キロ級金メダルの古賀稔彦氏の名を口にした。
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今月5日の全日本選抜体重別選手権(福岡)は左肘の負傷により準決勝を前に棄権したが、復調。「今の状態は、体の調子もすごく良い」と明かした。6月に世界選手権(ブダペスト)を控えているため「ケガせず戦い抜くことを意識したい」と誓った。初戦は81キロ級の佐藤佑治郎(山形県警)と対戦する。【飯岡大暉】
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