『探偵!ナイトスクープ』急逝したラグビー少年の夢を母が叶える大反響回をTVerで再配信

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2025年04月28日 20:40  クランクイン!

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『探偵!ナイトスクープ』「亡き息子リョウスケの夢」より (C)ABCテレビ
 大きな反響を呼んだ『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ/毎週金曜23時17分)の放送回「亡き息子リョウスケの夢」が、TVerにて再配信が始まった。

【写真】リョウスケくんの代わりに東福岡高ラグビー部で奮闘する大上直美さん

 「亡き息子リョウスケの夢」は、当時52歳で兵庫県に在住の大上直美さんから届いた依頼がきっかけだった。「昨年10月、私の14歳の息子リョウスケが不慮の事故で亡くなった。リョウスケは稀代のラグビーバカだった。幼稚園からラグビーを始め、本気で日本代表になる目標を立て、そこへ向けての将来設計を小学1年の頃からしていた。中学生になってからは、全国屈指のラグビー部名門校、『ヒガシ』こと東福岡高校を目指して体力作りにも精を出していた。しかし、それがある日突然、ぷっつり終わってしまった」。

 「呆然と何をしていいのか分からない日々。それからリョウスケの残したものを整理していくうちに、私はふと思った。『リョウスケになりたい』と。リョウスケになって、リョウスケが目指していた『ヒガシ』へ行きたい。リョウスケとしてグラウンドに立ち、リョウスケと仲間になっていたかもしれない部員たちと共に練習をする。そんなリョウスケの追いかけていた夢の一つを叶えたいのだ」。

 「私はスポーツ全般がかなり不得意な、運動オンチのおばちゃん。応援こそしていたものの、リョウスケがラグビーへかける想いを全て分かっていたとは言えないと思う。しかし、リョウスケになれば、きっとその情熱だって分かるはず。一緒に『ヒガシ』へ行って、私をリョウスケにしてもらえないだろうか」。

 リョウスケ君のお母さん・大上直美さんからの依頼を受け、番組スタッフが東福岡高校に連絡。バラエティー番組の取材は通常は断っているという東福岡高校だったが、依頼文を読み特別に許可を出した。

 リョウスケ君の父、姉とともに東福岡高校を訪れたリョウスケ君のお母さん。ユニフォームに着替えたお母さんは、「リョウスケ」として部員たちに迎えられた。ラグビーのパスにはじまり、走り込みやタックルなど容赦ないハードな練習に息を切らしながらも「楽しいです」と笑顔のお母さん。仲間とともにボールを前へ前へと運ぶラグビーの楽しさに触れ、リョウスケ君がなぜあれほどまでにラグビーを愛し、東福岡高校を愛したのかを理解できた瞬間だったという。

 そして、ナイトスクープをきっかけに、リョウスケ君と東福岡高校との“縁”が生まれ、今年春、高校入学を果たしているであろうリョウスケ君を、東福岡高校ラグビー部が「部員」として迎え入れた。

 『探偵!ナイトスクープ』「亡き息子リョウスケの夢」は、TVerにて配信中。

※リョウスケくんのお母さんのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

――入部に至る経緯について。

 去年の夏、東福岡高校が関西で試合を行いました。記念撮影にリョウスケを加えていただきました。その後、藤田監督とコーチがリョウスケの墓参りにお越しいただきました。「リョウスケはもうウチの子やからね」と言っていただき、記念の額と、芦屋と東福岡高校のユニフォームを着たクマのぬいぐるみをいただきました。

 11月、福岡県大会の決勝戦で東福岡高校を現地で応援しました。試合後の記念写真撮影の際、リョウスケを迎えに来てくださり、公式の記念写真を撮っていただきました。後から聞いた話によると、部員の中で「リョウスケがいるから連れてきて」となったとのことです。スタンドの私たちのところまで、満面の笑みで「リョウスケー」と呼びながらダッシュで来てくれた光景が忘れられません。

 3月半ば、「リョウスケも来月になったら東福岡高校に行っているのかな」と家族で話していたところ、上杉先生から電話がありました。監督が各所に取り計らい、正式に部員にする手続きをすでに進めてくださっていました。新チームの皆さんにもリョウスケを正式に部員にしていいか尋ね、全員一致で了承されたとのことです。

 4月、東福岡高校での入部式にて、生徒挨拶の際に監督から部員全員に説明がありました。リョウスケの背番号は46番。練習ジャージやヘッドギアなども同じようにいただき、生徒たちもごく当たり前に受け入れてくれていました。リョウスケが東福岡高校の皆さんに可愛がってもらって、またチームを支える役割を担っていってくれたらいいなと思います。

――ナイトスクープのロケを振り返って。

 やっとリョウスケのために何かしてあげられたのかなと思います。実は生前、東福岡高校への進学に対して家族は「本当に言ってるの!?」と、いろんな理由で反対していました。不器用で何も自分でできないのに親元を離れること、極度の人見知り、メンタルの弱さ、本当についていけるのか…でも、ラグビーも勉強も頑張ること、寮に入っても一人で生活できるように努力すること、東福岡高校でやっていく覚悟を持つこと…中学生になってから必死に一つ一つクリアしていく姿を見て、「もういいか、行かせてあげようか」となった直後に亡くなってしまいました。あんなに頑張っていたのに、何のご褒美もあげられないまま終わってしまったことが悔しくて堪りませんでした。

 番組を通じて、東福岡高校の方々をはじめ、たくさんの人にリョウスケのことを知ってもらえたこと、そして東福岡高校の皆さんがリョウスケと一緒に戦っていってもらえることが本当に嬉しいです。私たちも東福岡高校の保護者にしていただけて、一緒に応援させていただけるのが大変ありがたいです。

 入部を一緒に喜んでくださり、私たちに代わって東福岡高校にお礼を言ってくださる方も大勢いらっしゃいました。本当にありがとうございます。こういう場をお借りして感謝の気持ちをお伝えできると嬉しいです。

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