<B3:新潟78−61香川>◇プレーオフ準々決勝第3戦◇28日◇高松市総合体育館
新潟(レギュラーシーズン6位)が香川(同3位)に勝って通算2勝1敗とし、準決勝進出を決めた。33−31で始まった第3クオーター(Q)、PFカイル・ハント(35)、PFムトンボ・ジャン・ピエール(22)のインサイドの得点などで主導権を握り、第4Q開始時に58−49。この点差を生かして逃げ切った。東京Zとの準決勝(2戦先勝)は10日から12日、ホームのアオーレ長岡(新潟)で行われる。
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相手の3点シュートが外れた直後、タイムアップのブザーが鳴った。新潟のメンバーは派手な喜び方をすることもなく、コート上でホッとしたように笑みを浮かべ、香川の選手と健闘をたたえ合った。
勝てば準決勝進出が決まる1戦、前半を終えてリードはわずか2点。どちらも譲らない攻防が続いた。拮抗(きっこう)した状況を打開したのが第3Qだった。ハントのミドル、ハントとムトンボのコンビネーションなどで開始から連続7得点。開始4分11秒で49−33と16点差をつけた。「メンタルゲームになる。しっかりコントロールしないと」。鵜沢潤監督(43)のハーフタイムの指示をメンバーは着実に遂行。強みのインサイドを中心に香川を攻略した。
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1戦目(26日)を75−73で取ったが、2戦目(27日)は63−87で落とした。ホームの香川に流れが傾きかけた3戦目は総力戦。2戦目を負傷で欠場したPG樋口蒼生(23)が復帰し14得点6アシスト。1、2戦とベンチ外だったPFワース・スミス(32)が8得点した。
「コートに出た選手が自分の役割を果たした」。そう話したPG五十嵐圭(44)は無得点ながら3アシスト。8得点4アシストのSG川村卓也(39)は「決めるべき選手が決めて、守るべき選手が守った」。元日本代表の経験豊富な2人が周囲の引き出し役を担ったことが、勢いに乗った証しでもあった。
決勝に進出すれば、今季掲げていた目標のB2復帰を達成する。それまであと2勝。準決勝はホームのアオーレ長岡で戦う。「ホームで戦えるのは大きなアドバンテージ。ファンにしっかり後押ししてもらってファイナルに進みたい」。鵜沢監督はチームの思いを込めて言った。
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