天皇退位法「政治家の区切り」=桐花大綬章の大島元衆院議長

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2025年04月29日 05:31  時事通信社

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時事通信社

桐花大綬章の受章が決まった大島理森元衆院議長=23日、国会内
 桐花大綬章受章が決まった大島理森元衆院議長(78)は国会での与野党調整に強い指導力を発揮した。2017年に成立した天皇退位特例法の取りまとめに尽力。「非常に大きな出来事だった。政治家としての区切りを付けてもいいのではないかと思った」と振り返った。

 特例法について「歴史認識の論争になると、合意点を見つけるのは非常に難しい課題になると心配した」と述べつつ、「丁寧に一つ一つ(各会派の)合意を積み上げていくしかないと考えながら取り組んだ」と語った。

 自民党国対委員長として国会運営の司令塔役を長く務めた。07年参院選で自民が大敗し衆参両院で多数派が異なる「ねじれ国会」に直面。現在の少数与党を巡り「石破政権や党執行部の苦労はよく分かる。ぜひ頑張ってほしい」とエールを送りつつ、「国民がどの政党にも国の政治を任せていない事実は、深刻に国民も政治家も考えないといけない」と指摘した。

 戦後80年に当たり「平和」の重要性を説き、「日本国民は民主主義を非常にうまく運用してきた」と強調した。

 議長を歴代最長の2336日務め、21年に政界を引退。政治家人生は青森県議時代を含め約50年となる。受章について「政治の道を歩み続けたことに対するものではないか。支えてくれた全ての方々に対する栄誉だ」と謝意を示し、今後について「公と自分のための割り振りを半々ぐらいにして、新しい楽しみも探しながら生きていきたい」と語った。 

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