桐花大綬章の受章が決まった菅直人元首相=25日、国会内 政府は29日付で、2025年春の叙勲受章者3990人を発表した。菅直人元首相(78)と大島理森元衆院議長(78)が桐花大綬章を受章。旭日大綬章には甘利明元経済産業相(75)、旭日小綬章には映画字幕翻訳者の戸田奈津子さん(88)らが選ばれた。同日付で発令される。
旭日大綬章には、金田勝年元法相(75)、長嶺安政元最高裁判事(71)、中村邦晴元住友商事社長(74)、山田啓二元京都府知事(71)らも選出された。
芸術・文化分野では、金工作家の春山文典さん(79)が旭日中綬章、重要無形文化財保持者(人間国宝)で落語家の五街道雲助(本名若林恒夫)さん(77)が旭日小綬章にそれぞれ決まった。
女性の受章者は436人(10.9%)。元厚生労働政務官の佐々木知子さん(70)、元日本弁護士連合会副会長の正木靖子さん(70)、小説家の皆川博子さん(95)が旭日中綬章に選ばれた。
受章者の内訳は、大綬章14人、重光章40人、中綬章345人、小綬章855人、双光章1552人、単光章1184人。
外国人叙勲は45の国と地域から107人。ハガティ元駐日米大使(65)、ボーモント元ワールドラグビー会長(73)、バッハ国際オリンピック委員会(IOC)会長(71)らが旭日大綬章に決定した。
大綬章の親授式と重光章の伝達式は5月9日に皇居で行われる。

桐花大綬章の受章が決まった大島理森元衆院議長=23日、国会内

戸田奈津子さん