【京王杯SC展望】高松宮記念組が優勢、カンチェンジュンガの巻き返しを期待

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2025年04月29日 06:00  netkeiba

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京王杯SCに出走予定のカンチェンジュンガ(c)netkeiba
 安田記念の前哨戦として位置づけられる京王杯SC。府中の芝1400mという独特な条件で行われ、スピードとスタミナ、そして瞬発力が問われる一戦だ。過去の傾向を見ると、GIからの転戦組や、東京コースを得意とする馬の好走が目立つ。今年もスプリント-マイル路線で活躍する実力馬が集結し、本番へ向けて激しい戦いが繰り広げられそうだ。

1.前走GI組の信頼度高く、特に高松宮記念組に妙味あり

 過去10年のデータを見ると、前走で国内のGIレースを使われた馬が[6-3-3-20]と6勝を挙げており、複勝率は37.5%と非常に高い数値を示している。このうち、ほとんどが前走・高松宮記念で、[6-3-3-18]複勝率は40.0%となっている。今年もこの組からの参戦馬は最有力と見るべきだ。一方で、前走GIII組は[3-5-3-48]で複勝率18.6%、単勝回収率22%、複勝回収率53%と振るわない。前走OP特別組や3勝クラス組に至ってはさらに複勝率が低く、格の高いレースからの転戦組を重視するのがセオリーだろう。

2.前走1着馬は苦戦傾向、惜敗馬に妙味あり

 過去10年において、前走で1着だった馬は京王杯SCで[0-1-3-18]と未勝利。複勝率も18.2%にとどまり、馬券的な妙味は薄い。これは、前走快勝の勢いが必ずしも直結しないコース・レース特性を示唆しているのかもしれない。対照的に、前走2着馬は[0-3-1-7]で複勝率36.4%、複勝回収率99%。前走3着馬は[2-0-2-5]で勝率22.2%、複勝率44.4%を誇り、単勝回収率105%、複勝回収率108%と高い数値をマークしている。また、前走でGIを走ってきている馬も多く、そこで大敗して巻き返す馬もいるので、注意は必要だ。

3.4、5歳馬が中心勢力、6歳以上は割引が必要か

 過去10年の馬齢別成績を見ると、4歳馬が[4-1-5-28]で複勝率26.3%、5歳馬が[4-4-4-45]で複勝率21.1%となっており、この2世代で8勝を挙げている。特に4歳馬は勝率10.5%と高く、若い世代の活躍が目立つ。対して6歳馬は[1-3-1-31]で複勝率13.9%、7歳馬は[1-1-0-12]で複勝率14.3%、8歳以上になると[0-1-0-9]で複勝率10.0%と、年齢が上がるにつれて好走率が低下する傾向が顕著だ。実績馬であっても、6歳以上の馬については少し割引いて考える必要がありそうだ。今年も中心となるのは充実期を迎える4、5歳馬と見て間違いないだろう。

 カンチェンジュンガは5歳馬で、今年に入り阪急杯(GIII)を制覇。1200mで4勝を挙げているが、1400mで結果を出せたのは大きい。前走の高松宮記念は10着に敗れたが、馬場が合わなかったことが敗因か。4走前の同条件・オーロCでは8着に敗れているが、長く良い脚を使えるので、今の東京競馬場芝コースは合っているだろう。ここは巻き返して重賞2勝目も十分。

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