WEST.・重岡大毅&桐山照史&藤井流星が明かす、7人の変わらないチームワークの秘訣

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2025年04月29日 09:10  クランクイン!

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クランクイン!

(左から)WEST.・桐山照史、重岡大毅、藤井流星  クランクイン! 写真:高野広美
 昨年、周年を記念する様々なイベントを開催したWEST.(重岡大毅、桐山照史、中間淳太、神山智洋、藤井流星、濱田崇裕、小瀧望)。その大阪松竹座の舞台の千穐楽で、7人全員が主演を務める映画の製作が発表されると、全国のファンから歓喜の声が寄せられた。今回は、重岡、桐山、藤井の3人にインタビューを実施。作品に込めた思いをWEST.節全開で語ってもらった。

【写真】WEST.・重岡大毅&桐山照史&藤井流星、仲の良さが一目瞭然! 最高の笑顔の3ショット

◆デビュー前から知ってる瑠東東一郎監督とはピッタリな組み合わせ

 映画『裏社員。‐スパイやらせてもろてます‐』は、建設会社の裏社員と商店街の住人が巻き起こす痛快アクション・コメディ。通常の業務を超え、表では解決できない問題を秘密裏に処理する会社員、通称「裏社員」が、複合商業施設建設のため商店街へ潜入するも、なぜか商店街の住人に愛されてしまい…物語は予想外の方向へ展開していく。

――それぞれ演じられた役どころを教えてください。

桐山:宴っていう名前の通り、もともと宴会ごとが上手で人懐っこいキャラだったのですが、ある事をきっかけに人を信用しなくなり、一匹狼になる男です。一匹狼ではあるんですけど、この7人の中では唯一のツッコミ役みたいなところがあって、言われたボケにはすぐツッコむ。そういう一見クールに見えるんですけど、お笑い要素もあるという難しい役を演じさせてもらいました。

藤井:チャラという役なんですけど、淳太が演じるジンのことを崇拝していて。ほんまに真っすぐで愛すべきアホというか、基本的にその名の通りチャラチャラしてます。

重岡:僕が演じた陽一郎は“熱血男”みたいな感じです。全員のキャラが立っているので、その中でもパワー負けしないように、ガッツを出せればなと思って臨みました。

監督の瑠東(東一郎)さんは、僕のデビュー作も撮ってくださった監督で。僕は関西で『モモコのOH!ソレ!み〜よ!』(カンテレ)というバラエティーをやっているんですけど、瑠東さんは昔そのディレクターさんをやっていて、一緒にロケとかに行ってたんですよ。それから売れっ子監督になりはって、僕もデビューをして、時を経て東京でこの作品を一緒にやるとなった関係値や信頼関係もあるので、WEST.と瑠東さんというのはピッタリな組み合わせだったなと思います。

――それぞれのキャラクターとご本人にギャップを感じたメンバーはどなたでしょう?

桐山:流星かな。どっちかって言ったらメンバーの中では口数の多いほうではないんですけど、底抜けに明るくてチャラチャラした役を演じていたから。

淳太くんも、WEST.の中ではツッコミ側なんですけど、ボケみたいなほうのキャラだった。“ツッコんでるワードがボケてる”みたいなツッコミをするのが普段と違うかなと見ていましたね。流星と淳太が演じた川端建設チームは2人なんでずっと漫才しているみたいに見えていました。

重岡:それぞれのメンバーが持っているパーソナルな部分と役柄が一緒だったりそうじゃなかったりが絶妙ですよね。濱ちゃんも普段は飛びぬけて、言葉選ばずに言うとめちゃアホなんですけど(笑)。普段の濱ちゃんのアホって明るいアホという感じですけど、演じた詳敷は賢いところもあんねんけど粛々とアホというか(笑)。

藤井:瑠東さんも濱ちゃんって淡々とアホなことを言うイメージがあるみたいなことを言ってたな。

桐山:俺ら一緒にいすぎて麻痺してるんですけどね、ヨソから見たらそう見えているんやろな。

――藤井さんはいかがですか?

藤井:みんな一人一人普段のテンションや関係性と違いましたよね。僕はジン(中間)とコンビ感が強かったんで面白かったですね。崇拝みたいな感じで…。

重岡:普段はしてないもんな。

藤井:(笑)。リスペクトはあるけれど、崇拝とはまた違うじゃないですか。普段は「はい!」「はい!」「ついていきます!」みたいな関係ではないんで、その違いもファンの方は見ていて面白いんじゃないかなと思います。

重岡:普段はついていこうとは思わないと(笑)。

藤井:なんかよくない導き方を横でされてますね(笑)。

◆7人で手を取り合って頑張りファンの人と助け合ってきたからできた映画


――7人そろって映画主演ということへの思いはいかがでしょう?

重岡:ありがたい話だもんね、7人主演でやりませんか?っていう。

桐山:久々だもんね。しかも監督が瑠東さんという僕らが昔からお世話になってる方ですから。もう運命的に出会ったんじゃないかなって。

重岡:そうね。あとはもうWEST.になじみのない人たちにも見ていただける映画にしたいなと思うんで、宣伝頑張りますので、みなさんよろしくお願いいたします!

桐山&藤井:(笑)

桐山:V6さんや嵐さんもやられてたじゃないですか。先輩らすごいな!と見てたのが、今自分らがその状態にいるというのがなんかすごくグッとくるところがありますね。

重岡:確かにな。

桐山:ここまで10年を超えて、7人で手を取り合って頑張ってきた、ファンの人と助け合ってきたからできた映画かな。

重岡:長く続けないとできない作品に巡り合えたので、本当にうれしかったですね。

藤井:初めて見た人にも伝わる、この7人のいい空気感というか、7人やからこそのやりとり、アドリブのところもあると思いますし、僕らをよく知らない人にも見て笑ってもらえたらうれしいです。

――主題歌はトータス松本さん書き下ろしで、WEST.の皆さんが歌う「ウェッサイソウル!」です。

重岡:最高やろ。

桐山:大好きやもんな。

重岡:メンバーみんながウルフルズさんを好きなこと知っているから、主題歌が決まったとき、スタッフさんも僕らに言いたすぎて、「ウル」まで出てる顔で言いに来たんですよ。

桐山&藤井(笑)。

桐山:スタッフさんも「やった!」ってなってたんやろな。

重岡:男子感あるおれらとファンキーなトータスさんの組み合わせが最高ですよね。早く聴いてほしいな。

桐山:仮歌も松本さんが入れてくださって。同じように歌いたいんですけど歌えないんですよね。できあがった渋さとソウル感が。

藤井:やっぱWEST.の声になった時に、また違った感じのイメージになるよな。大人の渋さというより俺らの明るくパワフルなところを聴いて感じましたし、ずっと歌っていくうちにトータスさんの渋さにちょっとでも近づけたらうれしいですよね。

桐山:松本さんはこの映画にも出てくださっているんですけど、一緒に撮影していたら「わかった!もうちょっとやるわ」っておっしゃって、そこからまた曲をブラッシュアップしてくださったんです。「任してよ! 絶対いいのできる」って。

重岡&藤井:かっけえ〜!

◆7人のチームワークの良さの秘訣は?


――撮影で思い出に残っているエピソードを挙げるとすると?

重岡:大阪と東京で撮ったんですけど、全然違いすぎて。大阪は死ぬほどしゃべりかけてくる(笑)。

桐山:撮影してるってわかってても、ランニングしてるおっちゃんが大声で「こんにちは!」って通り過ぎる(笑)。「え!? カメラ見えてない?」って。

重岡:「お!SixTONESや!」「いや、WEST.です〜!」「そやそや!SixTONESやんな?」ってボケてくる(笑)。

藤井:7人で撮ってると、撮影の待ち時間も結構あるんですよ。ランチとかめっちゃゆっくり行けたりしましたね。いい定食屋を見つけるのが趣味になって、すごく充実してました(笑)。

――お芝居の現場に臨むメンバーを見て、意外な一面や新たな発見はありましたか?

桐山:みんな個々にいろんなところで揉んでもらってるじゃないですか。久々にメンバーでってなったときに、小瀧のスタンバイが早いんですよ。まだスタッフさんがカメラを決めてる段階で小瀧は自分の位置に立って待ってるみたいな。ポリシーなんでしょうけど、あの子自分のことを破天荒と言ってますけど、人一倍真面目な部分が見えました(笑)。

藤井:淳太は『ごくせん』という作品にも参加してましたけど、淳太曰く「俺はあんまり戦闘に参加してない」と。今回淳太は一番ケンカが強いという位置づけで、その強さの方向がフルパワーで殴るとかじゃなくて、テクニカルなやつでやっていた。画面でパッと見たときに、淳太が強い!っていういい驚きはありましたね。それこそファンの方も初めての淳太が見られるんじゃないかな。

桐山:稽古の時は「関節一個多ないか?」っていう変な動きをしていましたけど、映像ではバッチリかっこいい淳太が見られますから。

重岡:アクションもすごい楽しかったですね。

桐山:僕が演じる宴とライバルのバトルシーンがあって。メンバーの撮影が夕方で終わったあと深夜までかかったんですけど、誰か残ってくれるんかなと思ったらみんなサッと帰りましたもんね。気付いたら誰もおらんかった(笑)。

藤井:これも7人のいい空気感というか。

桐山:いいようにまとめたな!

重岡:実はおれら最後まで残ってたんや!ってなったらメイキング映像としてめっちゃいい撮れ高やなと思い浮かべながらメイク落としてた(笑)。

――(笑)。メンバーの皆さん以外にも個性豊かなキャストの皆さんが顔をそろえられました。

桐山:竹中直人さんはずっとしゃべってたね。

重岡:破天荒やった。

藤井:お会いした初日に、後ろから近づいてこられてグサッと刺すマネをされて、「今、死んだよ」って。あまり共演シーンのなかった俺がやられてるってことはほかの人もやられてると思うけど…。

桐山&重岡(声をそろえて)やられてないです(笑)。

藤井:竹中さんは衣装もすごかった。呪術廻戦みたいな…。

桐山:あれ私服らしいよ? 

重岡:「このキャラクターにはこれが合うかなと思って家から持ってきたんだけど」っておっしゃってた。「家にあんの!?」って思いました。

桐山:藤原紀香さんも全部自前の服らしい。

重岡:そうなの!? すごいね!

桐山:竹中さんも紀香さんも現場を明るくしてくださいましたね。僕ら7人でやるとギュッと締まる時もあれば、フワッとすることもあるんですけど、すごい方々がいっぱい出てくださったので、現場の空気が締まった感じがありますね。

――作品からも7人のチームワークの良さが伝わってきましたが、その秘訣はどんなところにあるのでしょう?

桐山:俺からみたらいい距離感ではあります。めっちゃくっつくとかでもなく、めっちゃ離れるとかでもなく、絶妙な距離感。デビュー10年とか関係なく、もっともっと前から知っているので。だからこそできる距離感かもしれないですね。

重岡:付かず離れずな。

藤井:なんとなくやっぱり10年もいるとわかる何かみたいなのがありますよね。ベタベタすることもなく、プライベートで何してるかもわからないですし。仕事で会うことが多いっていうのもありますけど、めちゃくちゃ会っているんで。楽屋とかで意外としゃべっているのが、自然とやっているけど、そういうところなんじゃないですかね。

重岡:今回の作品でも台本とはまったく違う会話劇になっていることもめちゃくちゃあって。そういうWEST.の距離感というか、言葉にできない、文字にできない何かを瑠東さんが映し撮ろうとしてくれたんですよね。現場で生まれた「あ! それめっちゃおもろいやん!」とか多かった。

桐山:WEST.は野放しが似合うんやな。そうしたやりとりも観てほしいですね。

(取材・文:佐藤鷹飛 写真:高野広美)

 映画『裏社員。‐スパイやらせてもろてます‐』は、5月2日より公開。

※濱田崇裕の「濱」は異体字が正式表記
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