バリバリと砕く食べ方が「動画映え」…SNSで火がついた食感重視のアイス、”自分好み”に食感や味の比率を変えるトレンドも

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2025年04月29日 10:10  ORICON NEWS

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森永乳業の『Variche(バリッチェ)』を担当する別所冴夏さん、『Mell(メル)』を担当する阿部由貴子さん
 開催10周年となるアイスクリームの万博『あいぱく(R) Premium TOKYO 2025』が5月6日(火・祝)まで、東京・新宿(新宿住友ビル 三角広場)で開催されている。主催者のアイス評論家・アイスマン福留氏は、今年のアイストレンドを「食感&食べ比べ」だと解説。会場では、それを体現するアイスが提供されているが、実際にどのような背景のもと商品開発されているのか。SNS話題の商品を扱う担当者に話を聞いた。

【写真】北陸・東海エリア限定で販売された『Variche(バリッチェ)』、どんなアイスクリーム?

■「五感で楽しめる」アイスがヒット傾向、”食感系”の新ジャンル登場?

 近年では、購入者が「自分で体験する」「五感で楽しめる」アイスがヒット傾向にあるとアイスマン福留氏は解説する。

 会場では、香ばしい焼き目のカラメルをパリパリと割って食べ進める『BRULEE(ブリュレ)』 (オハヨー乳業)や、北陸・東海エリアで先行発売されるや否や、SNSで爆発的に話題になった『Variche(バリッチェ)』が販売されている。「食感」「味わい」「音」「香り」など複合的にアイスを食べる体験自体を楽しむことができ、「自分の感覚で手を入れて、食感のグラデーションや味の比率を変えられる。それで、さらに美味しくなる」ところがウケている。

 チョコを楽しむことを主軸に置いたアイス『Variche(バリッチェ)』のマーケティングを担当する森永乳業・別所冴夏さんは「北陸・東海エリアで先行発売し、発売月の3月は当社で販売するアイスのなかで一番問い合わせ数が多かった」と反響の大きさを語る。

「発売エリア以外のお客様からも『どこの売り場で売っているか、一番近い販売店はどこになるか』と問い合わせを多数いただきました。体験を付与した商品は、当社以外でも多く発売されていますが、そのなかでも『Variche(バリッチェ)』はチョコをバリバリと砕く食べ方がSNSでも動画映えする。食べる様子を動画で撮影した投稿も、多く回っていました。チョコミン党のように”食感系”のジャンルとして分けられるようになってきたのを感じています」

 さらに「固い」食感がアイスのジャンルにおいても伸びてきているという。「例えば、グミでも食感を楽しむハードグミ系の商品がヒットしているように、食感の変化を感じられるものが選ばれています。背景にはASMRが動画コンテンツとして劇的に増え、認知されていることが大きく関わっていると思います。”食感の変化”が楽しさ、気分の高揚につながっていく。『Variche(バリッチェ)』はそのど真ん中にはまりつつ、チョコとアイスのシンプルな組み合わせで、何回も食べたいと思っていただけるところを目指しました」。

■5年で230%の伸長のヘルシーアイス市場、美味しさとヘルシーの両立がカギに

 自分自身で”味わいを調節”したり、”食べ比べ”できるアイスとして同会場でサンプリングされていたのが、同社が5月26日に東海エリアで先行発売する『Mell(メル)』。ヘルシーアイス市場は、5年で230%の伸長。直近、各社がこぞって新商品を出している、注目ジャンルだ。

 『Mell(メル)』は、生きたビフィズス菌 BB536が入っているフローズンヨーグルトで、プレーン味といちご味がある。いちご味は甘酸っぱいいちご果肉ソースがうずまき状に入っていて、ソースを多めに食べると甘酸っぱさがより際立つし、コクのあるヨーグルトを食べ進めれば、濃厚クリーミーなヨーグルトアイスの味わいも楽しめる。「自分の好みに合わせて、味わいを変えながら食べ進めるのが楽しい」と担当者の阿部由貴子さんは語る。

「ジャンルでいうとヘルシー系のアイスになりますが、ヘルシーなアイスはどうしても、通常のアイスより『満足感が低い』と言われてしまう。それを、このフローズンヨーグルトで解消したかったんです。ヨーグルトとアイスを掛け合わせて、”満足感”をいかに出せるか。開発に3年以上かけて、味わいや食感を調整していきました」

 「おいしさとヘルシーのいいとこどりを、『Mell(メル)』なら実現できる」と阿部さん。

「乳脂肪分を通常のフローズンヨーグルトよりも多く入れることで、濃厚でクリーミーな味わいになっています。アイスは通常賞味期限はないのですが、『Mell(メル)』はビフィズス菌が入っているので、14ヵ月としています。それだけの長い期間ビフィズス菌が生きられる技術、入っていると言い切れる”量”があることにも注目いただきたいです」

 別所さんと阿部さんは「当社にはパルム、ピノ、モウなど、大きいブランドがすでにありますが、その次にくるアイスのブランドとして『Variche(バリッチェ)』『Mell(メル)』を育てていきたい」と今後の展望を語ってくれた。

 『Variche(バリッチェ)』の販売、『Mell(メル)』の無料サンプリングは、『あいぱく(R) Premium TOKYO 2025』で30日まで行われる。

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