菊川怜、15年ぶり映画出演となる主演作『種まく旅人〜醪のささやき〜』10月公開決定!

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2025年04月29日 10:10  クランクイン!

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映画『種まく旅人〜醪のささやき〜』主演の菊川怜 (C)2025「種まく旅人」北川オフィス
 菊川怜が15年ぶりの映画出演を果たす主演作で、映画『種まく旅人』シリーズ5作目となる『種まく旅人〜醪(もろみ)のささやき〜』が、10月に公開されることが決定した。

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 日本人の食を支える第一次産業を応援するため、「映画を通して第一次産業の素晴らしさや豊かさを伝えていきたい」という故・塩屋俊監督の想いのもとに製作が始まった『種まく旅人』シリーズ。

 同シリーズはこれまで、大分県臼杵市を舞台に、お茶の有機栽培を営む人々をテーマとした『種まく旅人〜みのりの茶〜』(2012年公開/監督:塩屋俊/出演:陣内孝則、田中麗奈)、兵庫県淡路島を舞台に、玉ねぎ作りにいそしむ農業従事者、海苔と共に生きる漁業者をテーマにした『種まく旅人〜くにうみの郷〜』(2015年公開/監督:篠原哲雄/出演:栗山千明、桐谷健太)、岡山県赤磐市を舞台に、新種の桃づくりを夢見る家族をテーマとした『種まく旅人〜夢のつぎ木〜』(2016年公開/監督:佐々部清/出演:高梨臨、斎藤工)、石川県金沢市を舞台に、伝統野菜・加賀れんこん農家を営む家族の後継問題をテーマとした『種まく旅人〜華蓮(ハス)のかがやき〜』(2020年公開/監督:井上昌典/出演:栗山千明、平岡祐太)が製作され、各土地の第一次産業の現状を描いてきた。

 シリーズ5作目となる最新作『種まく旅人〜醪のささやき〜』では、兵庫県淡路島を舞台に、淡路島で作られる日本酒と兵庫県を代表的な産地とする酒米・山田錦にフォーカスし、そこにかかわる人々のものづくりの精神と現場で起きている問題や葛藤がリアルに描かれる。

 主演は、昨年から芸能活動を本格的に再開し、先日にはドラマ『買われた男』(テレビ大阪・BSテレ東ほか)で8年ぶりのドラマ出演も果たし話題となった菊川怜。映画出演は『大奥』以来15年ぶりとなる本作で、淡路島の老舗酒蔵を訪れる、日本酒を愛する農林水産省官僚・神崎理恵を演じる。

 脇を固めるキャストには、後継者問題が危ぶまれる老舗酒蔵の息子役に金子隼也、酒づくりに高い志をもつ若い女性蔵人の藤原夏美役に清水くるみ、神崎理恵の前任で日本酒をこよなく愛する元農林水産省官僚の岡村武役に朝井大智。そのほか、山口いづみ、たかお鷹、白石加代子、升毅、永島敏行と実力派が顔を揃えた。

 メガホンをとるのは、本作がシリーズで2作目の監督となる篠原哲雄。淡路島の土地で生きる人々の営みと葛藤、そして日本の第一次産業の現状を映し出し、そこに関わる人々の未来を照らす清々しく芳醇な感動作が誕生した。

 菊川は「私が演じる神崎理恵という役は、日本酒をこよなく愛する農林水産省の官僚で、視察のために訪れた老舗酒蔵で、現代の酒づくりが直面する現実に向き合います。そして、酒蔵の人達と交流する中で、その熱い思いに触れ、次第に心を通わせ、ともに困難を打開しようとします。撮影は本物の酒蔵で行われ、実際の作業工程なども見ることが出来、とても興味深かったです」と自身の役柄を説明。

 そして「私自身も大好きな日本酒づくりをテーマに伝統産業の魅力と関わる人たちの想いや現状そして、舞台となる淡路島の魅力をこの作品をとおして、皆さんにお伝えできればと思っています。ぜひ楽しみにしてください!」とメッセージを寄せた。

 篠原監督は、本作について「日本酒の酒造屋を舞台に伝統的な手法を貫こうとする父親と新しい方法を模索する息子との意識の違いが物語の根底に流れる、どんな仕事にも通じる匠な技への拘りとその反面にある歪みの問題を捉えた普遍的なお話と言えます」と解説。続けて「まずは映画を楽しんでいただき、見終わった後に美味しいお酒を飲みながら淡路島への旅を夢見て、主人公の言葉通り『行ってきます、淡路へ!』が実現するならこの映画を作った甲斐があるというものです」と語っている。

 映画『種まく旅人〜醪のささやき〜』は、10月全国公開。

※菊川怜、篠原哲雄監督のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■菊川怜(神崎理恵役)

今回15年ぶりに映画出演させていただくことになり、しかも大好きな日本酒がテーマという事で、ドキドキワクワクでした。

私が演じる神崎理恵という役は、日本酒をこよなく愛する農林水産省の官僚で、視察のために訪れた老舗酒蔵で、現代の酒づくりが直面する現実に向き合います。そして、酒蔵の人達と交流する中で、その熱い思いに触れ、次第に心を通わせ、ともに困難を打開しようとします。

撮影は本物の酒蔵で行われ、実際の作業工程なども見ることが出来、とても興味深かったです。そして、舞台である淡路島の自然や食べ物などにどっぷり浸かっての撮影はとても楽しかったです。

私自身も大好きな日本酒づくりをテーマに伝統産業の魅力と関わる人たちの想いや現状そして、舞台となる淡路島の魅力をこの作品をとおして、皆さんにお伝えできればと思っています。ぜひ楽しみにしてください!

■篠原哲雄(監督)

私にとって、この「種まく旅人」シリーズは二本目、しかも前回に引き続き二度目の淡路島。大変光栄な気持ちで撮影に挑む事ができ、お世話になった島の方々にまずは感謝したいと思っています。そしてこの度は日本酒の酒造屋を舞台に伝統的な手法を貫こうとする父親と新しい方法を模索する息子との意識の違いが物語の根底に流れる、どんな仕事にも通じる匠な技への拘りとその反面にある歪みの問題を捉えた普遍的なお話と言えます。

酒を仕込むのは本来は冬の時期。そこを避けて臨んだ撮影の時期はまだ夏の名残のある9月だった。お世話になった千年一酒造さんには、あり得ない時期に本当に酒作りしているかのように見せるために、米を洗い、蒸し、麹を蒔いて、やがて醸造されていく過程を懇切丁寧にご指導いただき、粘り強く寄り添っていただいた事でこの映画は完成しました。

麹室(こうじむろ)と呼ばれたその部屋での撮影は38度くらいの温度でないと麹が育たないので、そこは本物に見せるために温度にはこだわって撮影されました。皆必死で撮影に挑んでくれ、そんなスタッフキャストが一丸となって映画作りに励んだ三週間でした。

まずは映画を楽しんでいただき、見終わった後に美味しいお酒を飲みながら淡路島への旅を夢見て、主人公の言葉通り「行ってきます、淡路へ!」が実現するならこの映画を作った甲斐があるというものです。
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