【柔道】阿部一二三が15キロ重い相手「1分23秒」撃破で初戦突破 初“無差別”次戦120キロと

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2025年04月29日 11:55  日刊スポーツ

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1回戦で佐藤佑治郎(奥)に背負い投げで一本勝ちする阿部一二三(撮影・野上伸悟)

<柔道:全日本選手権>◇29日◇東京・日本武道館◇体重無差別



男子66キロ級でオリンピック(五輪)2連覇の阿部一二三(27=パーク24)が1回戦を突破した。初戦で2階級上の81キロ級を主戦場とする佐藤佑治郎(23=山形県警)を破った。名前と同じ、開始「1分23秒」背負い投げで一本勝ちした。


完敗の佐藤は「技の力がすごかった。これが世界」と感服した。


初となる「体重無差別」の舞台で躍動した。これまでも出場する権利を有した年もあったが、負傷のリスクなどを踏まえて見送ってきた。パリ五輪翌年に、参加を決意。前日会見では「全日本選手権は僕の中で特別なもの。戦いたい思いがあった」と明かしていた。


相手は体重こそ階級で15キロの差があるが、身長は自身の167センチより1センチ高いだけだった。「身長もあまり変わらない。100キロ超級のような選手と戦えるように、しっかり勝ち上がりたい」と、さらなる逆境を見据えていた。


大会に向けては「体重は72、73キロで、安定しながら練習を積んできた。その状態の方が一番、力を発揮できる」と通常より増量しつつ、増やし過ぎない状態で試合に臨んでいる。


2回戦では、登録体重差で、ほぼ倍。54キロ差ある120キロの鈴木太陽(天理大4年)と対戦する。【飯岡大暉】

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