リヴァプールが今夏「史上最大規模」の巨額投資? “21回目の優勝”へ、9番と左SBが最優先

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2025年04月29日 14:08  サッカーキング

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今夏フロントからの強力な援護が報じられたスロット監督 [写真]=Getty Images
 5シーズンぶりのプレミアリーグ優勝を果たしたリヴァプールは、今夏の移籍市場で大型補強を準備しているようだ。28日、イギリス紙『テレグラフ』が報じた。

 マンチェスター・ユナイテッドとトップリーグ優勝回数で並び、祝賀パレードは5月26日に予定されている。その水面下で、記録的な“21回目の優勝”に向けた大規模プロジェクトが着々と進行中だという。「リヴァプール史上最大規模」の移籍金を用意し、タイトル防衛に向けてアルネ・スロット監督を援護する体制を整えている。

 昨年夏の移籍市場ではイタリア代表FWフェデリコ・キエーザとジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリの獲得(※後者はそのままバレンシアにレンタル)にとどまり、今夏の移籍市場に向けて十分なリソースを確保した。昨年3月にマイケル・エドワーズ氏がマネージング・ディレクターとして復帰して以降、リチャード・ヒューズSD(スポーツ・ディレクター)らリクルート部門は、新しい9番と左サイドバックを優先事項として、今夏のターゲットを査定してきた。

 まず『テレグラフ』紙が名前を挙げたのが、ボーンマスに所属するスペイン代表DFディーン・ハイセンとハンガリー代表DFミロシュ・ケルケズだ。センターバックが本職の前者は5000万ポンド(約96億円)の契約解除金が設定されており、レアル・マドリードなど国内外のクラブとの争奪戦が予想されている。

 左サイドバックのケルケズは、ヒューズSDがボーンマス時代に連れてきたタレントであり、加入後の活躍で評価は加入当時の1550万ポンド(約30億円)よりも高まっている。リヴァプールはスコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンをバックアップに追いやるのではなく、同選手と負担を分担できる選手を探しており、左サイドバックの補強に過大なコストをかけるのには消極的だと見られている。

 最も大きな出費が予想されるのは攻撃陣で、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスの『アンフィールド』でのキャリアが今夏で終わるのはほぼ確実だと『テレグラフ』紙。トップターゲットはニューカッスルのスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクだが、その値札は1億3000万ポンド(約248億円)とされており、引き抜きは困難を極める。

 そこで、リヴァプールはフランクフルトのU−23フランス代表FWウーゴ・エキティケに注目している。今季のブンデスリーガで15得点を挙げているが、移籍金は8000万ポンド(約153億円)とも言われており、ハイリスクな賭けになることは否めない。

 ただ、リヴァプールは適切な選手には大金を支払う用意があるという。予算は決まっておらず、具体的にいくら使うかは、誰が去るかによって左右される。ヌニェスだけでなく、最古参のイングランド代表DFジョー・ゴメスやギリシャ代表DFコスタス・ツィミカス、ミドルズブラに期限付き移籍中のスコットランド代表FWベン・ドークも売却候補になる可能性が高いようだ。

 コロンビア代表FWルイス・ディアスとポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタに対してはサウジアラビアのクラブから関心が寄せられており、オファー次第では売却もやむなしか。同じウインドウで3人のアタッカーを売却する可能性は低いが、現実となった場合はボーンマスのガーナ代表FWアントワーヌ・セメニョが代役となるかもしれない。

 出場機会を求めるアイルランド代表GKクィービーン・ケレハーについては、最低でも2500万ポンド(約48億円)の移籍金を求めるようだ。U−21イングランド代表MFハーヴェイ・エリオットは、同じく出場時間に恵まれない一人だが、リヴァプールは同選手を重要な存在と見ており、積極的に売却へ動くことはないようだ。

 マンチェスター・シティの復活、野心に溢れるアーセナル、そしてチェルシー、ニューカッスル、アストン・ヴィラの躍進も予想され、来季のタイトルを争うライバルは多数。「リヴァプールはこの夏、ユルゲン・クロップが残したチームを信頼し続けることを選んだ1年前よりも、はるかに積極的に動くだろう」と『テレグラフ』紙は綴っている。

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