
【写真】いのうえ歌舞伎 『爆烈忠臣蔵〜桜吹雪THUNDERSTRUCK』ロゴ
劇団☆新感線45周年と銘打ったからには「今回は全員集合だな!!」、というどこからともなく降ってきた鶴の一声から始まった本企画。平均年齢五十代後半・初老劇団の日常の話題は、もっぱら健康と良い整体のことばかりだが、まだまだやりたいことはたくさんある…。そこで、無茶を承知で各自の体調とスケジュールを熟考し、このたび満を持して集結。
さらに、10年ぶり“チャンピオンまつり”と銘打ち、座付作家・中島かずき書き下ろしによる、歌舞伎の名シーンをリスペクトした劇中劇の数々が、主宰・いのうえひでのりによる演出で華々しく立ち上がる。
江戸時代を舞台に、歌舞伎の大名作『忠臣蔵』を上演するために愚かしいほどに芝居作りに情熱を傾け奔走する演劇人を描く本作には、これまで新感線が上演してきた45年分の作品をごった煮したセルフパロディ・セルフオマージュの要素も詰め込み、さまざまな特技を持つ濃ゆい役者たちが、次々に登場しては我こそは!と、凌ぎを削る芝居合戦を繰り広げる。これぞ“チャンピオンまつり”にふさわしい、笑い満載、歌も踊りも立ち回りも存分に目まぐるしく展開する極上のエンターテインメントを届ける。
本公演では、劇団員がほぼ集結した35周年の音楽イベント『新感線MMF!』以来の大集合が実現。劇団の看板俳優・古田新太、高田聖子、粟根まことらに加え、6年ぶりの出演となる橋本じゅん、IHIステージアラウンド東京での公演以来8年ぶりに出演の羽野晶紀、そして5年ぶりに出演の橋本さとし。今や舞台だけでなく映像作品でも第一線で活躍する面々が舞台で一堂に会するのは、演出のいのうえが俳優として最後に出演した作品でもある、1994年の劇団公演『古田新太之丞東海道五十三次地獄旅〜ハヤシもあるでョ!』以来、実に31年ぶりだ。
|
|
2025年劇団☆新感線45周年興行・秋冬公演 チャンピオンまつり いのうえ歌舞伎『爆烈忠臣蔵〜桜吹雪THUNDERSTRUCK』は、長野・まつもと市民芸術館にて9月19〜23日、大阪・フェスティバルホールにて10月9〜23日、東京・新橋演舞場にて11月9日〜12月26日上演。
スタッフ、キャストコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■作:中島かずき
新感線創立45周年。まったくあっという間です。
ここまで続けられたのは、役者やスタッフという芝居を作る人、劇場に足を運んでくれるほかゲキ×シネや円盤、配信などで芝居を見てくれるお客さん達、それ以外にも新感線を応援してくれる人、そんなすべてのみなさんの支えがあったからです。感謝しかありません。
|
|
だから愚かしいほどに芝居を作るのが大好きな人間達の話にしました。江戸の芝居者達が、ご禁制を破ってでも自分達が作りたい芝居を作る話です。
劇団員全員、そして橋本さとし、羽野晶紀と、新感線オールスターズが揃いました。そこに小池栄子さん、早乙女太一くん、向井理くんと、手練れのゲストが加わってくれます。(まだ隠し球もあります)
今までの新感線の総決算の匂いもするけど、これからの新感線のスタートダッシュにもなる。この歳でもまだまだ走り続けられる。むしろ気持ちは猛烈に爆走する。そんな舞台になると思います。お楽しみに。
■主宰・演出:いのうえひでのり
今回は、OB、OG大集合の公演。これだけの劇団員が集まることは次にあるのかないのか(笑)せっかく同窓会のような公演になるので、ネタものではないが、楽しいお祭りのようにしたい、という思いから“チャンピオンまつり”としました。
そしてゲストも劇団のことをよく知ってくれている準劇団員大集合です。小池さんは、今や堂々たる主演としての風格がただよう俳優さん。今回は、思う存分真ん中で暴れてほしいですね。太一君はなんでもできる俳優なので、これまで新感線ではやっていない新しいことをやってもらいます。そして、向井君は、お芝居も上手で本当に色々なことができるので、その上手さや色気を世間にもっと知らしめたいと思っています。
|
|
45周年なので、大いなる身内ウケをやらせていただきます!
■古田新太
ていうか、昨年オイラは劇団に入って40周年だったんだけど、生田の40歳を祝いやがって、劇団は45周年だけどオイラは41周年だからベツダン中途半パだぜ。集まったところでみんな時々会うから特別何もないな。とりあえず何となくガンバります。
■橋本じゅん
チャンピオン祭りと聞いて、全日本プロレスの『チャンピオン・カーニバル』として年間の最大イベントをとても楽しみにしていた日々を思い出します。さあ、レスラーは揃いました。
皆様に熱狂していただけるこれぞプロレスをお届けしたい! 楽しみにしていてください。
■高田聖子
恐怖です。最近心温まる素敵なお芝居が続いたので、そろそろアホの殺し合いみたいな芝居をしなきゃな〜とは思ってましたが、いざこの面構えを見るとやっぱり恐怖です。
今はとにかく、みんな元気だといいなと思ってます。狂い咲きから無事生還して、いいお正月を迎えたいです。
■粟根まこと
極端なんよ! 初夏の『紅鬼物語』では古株は私一人だけだったのに、秋冬には古株が多すぎるんよ! しかもゲストの皆様も常連組で安心なんよ!というワケで、どうぞご期待下さいませ。期待しすぎてもよろしくてよ!
■羽野晶紀
ヤッホーイ! ヤッホーイ! らんララらん 皆んな一緒なんて最高 スキップしちゃったー らんララらん 皆様〜お待ちどうさま〜ぁ!! 帰って来たで〜 皆で楽しもうね〜
■橋本さとし
作品の内容も役柄もまだ知りませんが、タイトルの『爆烈』という文字を見るだけでグワーッと血が騒ぎます。これはもう綿棒を見たら耳を掻かずにいられないという、ある種の条件反射のようなものです。とにかくいのうえさんとかずきさんから「さとしGO!」と言われればGO!するだけです。久しぶりにホーム(劇団)で『爆烈』したいと思います。
■小池栄子
大好きな劇団☆新感線からのお声がけ、しかも劇団員の皆様が勢揃いすると聞いたら絶対に出たい! イチファンとして時間を共にしたい!と思いました。先輩達の背中を追いかけながら学び、無事ラストまで走りきりたいと思います。
■早乙女太一
劇団☆新感線は、いつしか僕の第二の故郷の様な場所になりました。なのでオファーを頂きましたら、作品が面白そうでも面白くなさそうでも参加する事は決まっております。そして45周年記念という大切な場で、今までの新感線メンバーが集結となったら、出ないなんてありえません。たとえオファーがなくとも無理やり出させてもらいます。
今回参加させて頂けることを心から感謝致します。勝手に劇団員のつもりで一生懸命頑張ります。
■向井理
「劇団☆新感線45周年記念公演」こんなお祭り、誘われたら断る理由はございません。とは言え、三度目の新感線。毎回修行の様な毎日だったことを思い出し早くもこうか…あ、いや、あのー懐かしい思いです。あの忠臣蔵が中島さんの脚本といのうえさんの演出でどう化けるのか。乞うご期待です。