限定公開( 1 )
浜辺美波(24)とSnow Man目黒蓮(28)が、映画「ほどなく、お別れです」(三木孝浩監督、26年2月公開)で初共演&ダブル主演することが29日、分かった。
浜辺が「現場でずっと見守ってくださり安心感がありました。今回、ご一緒できて良かったです」と口にすれば、目黒も「丁寧に役を作っていく方だなという印象で、とても共感できました」と、初タッグで意気投合。遺族の希望に沿い、故人に合った葬儀を提案、手配、進行する、生と死に向き合う葬祭プランナーの2人が“最高の葬儀”を目指す感動の物語を演じ上げた。
「ほどなく、お別れです」は作家・長月天音氏の「ほどなく、お別れです」シリーズ(小学館文庫)の中でも、18年の同名デビュー作の実写化作品。自身も5年にわたる闘病生活を送った夫と死別した同氏が、悲しみの中、同じように悲しい思いをしている人を救いたい、そして、自身も書くことで救われるかもしれない…という思いで、夫との死別から2年の歳月をかけて執筆。同年の小学館文庫小説賞で大賞を受賞した。
浜辺は就職活動に全敗し、葬儀会社「坂東会館」にインターンとして入社した新人葬祭プランナー清水美空を演じた。「私は、“死”というものに演技でしかしっかりと向き合ったことがなく、最初にオファーをいただいた際は演じられるか少し不安でしたが」とオファー当時を振り返った。そして「三木監督には事前に『ご遺族や故人様に向き合ったときの気持ちを大事にしてほしい』というお手紙をいただいたため、あえて意識はせず、自分の感情を大切に演じました」と続けた。20年の映画「思い、思われ、ふり、ふられ」やAimern楽曲のミュージックビデオでもタッグを組んだ三木孝浩監督(50)への信頼は熱く「監督とはデビュー当時から映画やMVなどで何作もご一緒させていただいておりますが、とても心が温かい方で、監督の優しさに包まれてこの作品はできているのだなと思いました」と同監督からの言葉が役作りの柱となった。
目黒は、事故や事件死など遺族にとって受け入れがたい葬儀を主に担当する、葬祭プランナー漆原礼二を演じた。自らスカウトし、インターンとして入社した美空には毒舌で人遣いが粗く、厳しく指導する役どころだ。「事前に原作を拝読しましたが、“お別れ”をテーマに描かれているため悲しいなと思う一方で、希望がもてる部分もあり、『お別れはしたけれど、この先、いつかまた会えるかもしれない』という考えはとてもすてきだなと思いました」と作品を評した。三木組には初参加で「三木監督とは初めてご一緒させていただきましたが、とても穏やかな方で、現場では監督の空気感に支えられていたなと思います。集中したいときも、言葉で意思疎通をするというより、監督がつくってくれる雰囲気の中でのびのびと演じさせてもらえました」と感謝した。
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浜辺と目黒は、初めて共演した互いの印象も語った。浜辺は「目黒さんとは初共演でしたが、現場にいらっしゃる姿が紳士で、たたずまいから誠実さが伝わってくる方でした」と目黒を評した。美空は、漆原の厳しい指導に心がくじけそうになるが、遺族や故人に対しては誰よりも誠実で丁寧に接する漆原に憧れを抱いていく。漆原を演じる目黒との共演を「上司と部下という役柄もあり、あまり会話をする機会はありませんでしたが、現場でずっと見守ってくださり安心感がありました。口数は少ないけれど心は温かくて漆原さんにぴったり。今回、ご一緒できて良かったです」と喜んだ。
一方、目黒は「同じく初共演の浜辺さんは、監督としっかりコミュニケーションをとり丁寧に役を作っていく方だなという印象で、とても共感できましたし、浜辺さんのおかげで、漆原と美空の関係性がしっかりつくれたのではないかと思います」と感謝した。
撮影は24年2月中〜3月下旬にかけて行われた。浜辺は「“お別れ”というのはどうしても避けられない、身近で、一番悲しいものだと思いますが、同時に、前向きで温かいものでもあると思います。周りの人を大切にしたいと感じる作品になっていると思います」と作品への思いを語った。目黒は「今作は、お葬式を通じて、非日常に感じてしまいがちな大切な人との別れを最も現実的なものに感じさせてくれる作品です」と、改めて作品の概要を口にした。「日々過ごしているこの時間でさえも、大切でもう帰ってこない時間。映画の『ここに注目してください』というより、観終わったあとに、自分自身の先の人生に注目してもらえたらと思います。きっと、人に対する接し方など、何かが変わると思います」と呼びかけた。
三木監督と長月氏もコメントを発表した。
三木孝浩監督 本作「ほどなく、お別れです」の中で描かれる死は誰しもに起こり得る身近な人、愛する人とのお別れです。何十年先かもしれないし明日かもしれない。でもその時が訪れた時、自分は悔いなくその人を見送れるだろうか。原作小説を読ませていただいた時、普段忌むべきものとして無意識に遠ざけてしまっている死にこそ寄り添う大切さを感じさせてくれました。ラテン語でメメントモリ=「死を想え」という言葉があります。死を意識することで今ある生をより大切にできるという意味ですが、この言葉は、自分だけでなく周りの人の死についても当てはまる気がします。今回、キャストだけでなくスタッフみんながかつて経験した別れそしていつか来る別れを想いながら撮影にのぞんでできた大切な映画です。観ていただく観客の皆さんにもそれぞれにメメントモリを感じてもらえる作品になっていたらうれしいです。
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長月天音氏 デビュー作の映画化、これほどうれしいことはありません。浜辺さんと目黒さん、今をときめく魅力あふれるおふたりに、美空と漆原を演じていただけるなんて夢のようです。撮影見学時に感じた張りつめた雰囲気は、厳かな葬儀場の空気に通じるものがありました。本作の見どころでもある葬儀シーンは今から楽しみであり、監督やスタッフの方々にとても丁寧に作っていただいているのを実感しました。誰もが避けられない大切な人との別れ。原作では伝えきれなかった部分にまで踏み込んでくださった素晴らしい脚本で、より多くの方にお届けできることを幸せに思います。
◆「ほどなく、お別れです」 就職活動で連戦連敗の清水美空(浜辺美波)は、ひょんなことから葬祭プランナー・漆原礼二(目黒蓮)と出会い、導かれるように葬儀会社「坂東会館」でインターンとして働き始める。教育係となった漆原からの厳しい指導の数々に、日々心をくじかれそうになる美空だったが、彼の遺族や故人にとことん寄り添う心遣いや所作、そして出棺のときに優しく「ほどなく、お別れです」と告げる姿にいつしか憧れを抱くようになる。美空は「永遠の別れは、誰にでもやってくる」「残された遺族だけでなく、故人も納得できる葬儀とは何か?」という問いに向き合う中で、漆原の背中を追いかけるように自身も葬祭プランナーを目指すことを心に決める。そして「ほどなく、お別れです」の言葉に込められた本当の意味を知っていく。
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