ドラマW三谷幸喜「おい、太宰」小池栄子、宮澤エマ、梶原善、松山ケンイチが、ドラマW三谷幸喜「おい、太宰」に出演することが分かった。
本作は、タイムスリップした先で出会ったのは、憧れの人・太宰治だった――という、三谷幸喜が脚本と監督を務める完全ワンシーンワンカットドラマ。
太宰に惚れ込んでいる恋人・矢部トミ子役の小池は、「皆で舞台のように稽古し、撮影は1日1回!スタッフと共に気持ちを一つにし集中して挑む。何が起こるか分からない、アドレナリン出まくりで中毒性があり楽しかったです。芝居は何があっても止めない。という基本に立ち返る事ができ、素晴らしい体験でした!」と撮影をふり返る。
主人公・健作(田中圭)の妻である小室美代子役の宮澤は、「ワンカットだと忘れてしまうカメラワークのその後ろで汗水流しながら全力で走り、隠れ、着替える姿を見て欲しいと思ってしまうほどカメラの裏側にもたくさんのドラマがありました。そんな裏側にも思いを馳せながら観ていただければ面白さも更に倍増するかと思います」と裏側を明かす。
健作と出会う漁師・打雷次郎と、次郎の双子の兄・四郎、父親の四郎次郎も合わせて1人3役を演じる梶原は、「またまたまた、ワンシーンワンカットドラマのお話を頂いた、3回目である。今度はどんな話になるのかと思ってワクワクした。ワンシーンワンカットでやると思うとワクワクします『始まったら止められない“やっちまえ”』って。がしかし今回は正直、今までで一番大変だったかも…それは潮の満ち引きが大いに関係してくるから」とコメント。
太宰治役の松山も、「本番中に何が起こるのかという楽しい緊張感がありました」とふり返り、「撮影場所となった伊豆の景色も素晴らしく、その穏やかでゆったりとした景色も楽しんでもらえると思います」と語っている。
ストーリー
小室健作(田中圭)は太宰治をこよなく愛する平凡な会社員。妻の美代子(宮澤エマ)と一緒に出席した結婚披露宴の帰り道、ある海辺に迷い込む。地元の漁師(梶原善)にバス停の場所を教えてもらうも、バスは当分来ない。仕方なく散策していると、そこが太宰の心中未遂の浜だと判明する。太宰ゆかりの地に興奮した健作は、早く帰りたい妻に反対されながらも吸い寄せられるように浜辺の一角にあった暗い洞窟の中を進んでいく。
すると、洞窟を抜けた健一の前に現れたのは――なんと、太宰治(松山ケンイチ)と恋人のトミ子(小池栄子)ではないか。タイムスリップしてしまった健作はトミ子に一目惚れをする。しかし、史実に基づくと、この後すぐ2人は心中をしてしまう。どうにかしてトミ子を助けたい。でも歴史を変えていいのか。葛藤を抱えた健作の奔走が始まる。
ドラマW三谷幸喜「おい、太宰」は6月29日(日)22時〜WOWOWにて放送・配信。
(シネマカフェ編集部)