1989年(平元)に52歳で死去した国民的歌手、美空ひばりさんの平和への思いを継いだ「平和祈念コンサート」が29日、沖縄・那覇文化芸術劇場で開催された。今年は戦後80年と昭和100年の節目の年。その「昭和の日」に、焦土と化した日本を歌で励ましたひばりさんをしのび、沖縄出身の島袋寛子(41)らが平和の大切さを歌とともに伝えた。
島袋は公演前に取材に応じた。
◇ ◇ ◇
−今年は戦後80年、昭和100年の節目で今日は「昭和の日」。この節目のタイミングで故郷の沖縄でこういった平和のコンサートが開催。どう受け止めていますか?
島袋 平和への思いはもちろんありますが、シリアスになるのではなくて、ハッピーな気持ちで、今に感謝して、皆さんと一緒に音楽やひばりさんの音楽を楽しみたい。そして音楽を通して1つになれたらいいなと思っています。
|
|
−ひばりさんの隠れた名曲と言われる「われとわが身を眠らす子守唄」を選んだ理由は?
島袋 ひばりさんの曲で好きな楽曲がありますか? と聞かれて「この楽曲が好きです」って言いました。
−この曲で難しいところは?
島袋 ひばりさんの曲を歌う時はやっぱり緊張感があります。緊張感はあるんですけど、私も小さい時から見てきました。美空ひばりさんの歌ってる映像を見る涙が出そうになるんですよね。それくらい思い入れはあるので、ひばりさんの歌はすごく大切に、いつも歌わせてもらっていますし、今日も歌いたいなっていう思いでいます。
−ひばりさんってどんな存在ですか?
|
|
島袋 勇気をくれます。私も小さい頃から歌が好きで、歌の道を目指してやってきました。本当に勇気をもらえます。ひばりさんの歌は理屈じゃないというか。感じるっていうか、体感として受け取るものがある。目指したいというか、歌手としては尊敬です。憧れです。
−ひばりさんは生前、沖縄で何度もチャリティーコンサートを開催しています。ご存じでしたか?
島袋 知らなかったんですよ、私。ただ、亡くなったおじいちゃんがコンサートを見に行きたかったけど、人気がすごくて見に行けなかったと母に教わりました。公演をした場所も良く知っています。自分が小さいころから知っている場所に何度も来ていただいたのはうれしいしありがたい。とてもうれしいことだと思いました。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。