
特定のフレーズや音型の反復を元に楽曲を組み立てる「ミニマルミュージック」の生みの親として、ジャズやロックなどポピュラーミュージックに大きな影響を与えた米国出身の音楽家、テリー・ライリー氏の初のアーカイブブック、『テリー・ライリー完全版』(河出書房新社、税込み2860円)が4月30日に発売される。
ミニマルミュージックは、テクノをはじめとするエレクトロニックミュージックの土台でもあり、坂本龍一さん、久石譲さんなどにも絶大な影響力を及ぼした。2020年に日本に移住し、近年ではNHKクラシックTV「巨匠 テリー・ライリー降臨! 〜変わり続ける音〜」、同スイッチ・インタビュー「テリー・ライリー× 久石譲」など、メディアでもお目にかかることの多い現代音楽界の巨匠。その2024年までの全音源解説、ともにグループ活動を行う横尾忠則氏へのインタビュー、作曲家カール・ストーン氏との特別対談などを収めた一冊だ。