田中圭×三谷幸喜『おい、太宰』太宰治役は松山ケンイチ。小池栄子、宮澤エマ、梶原善も出演

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2025年04月30日 13:10  CINRA.NET

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Text by CINRA編集部

『ドラマW 三谷幸喜「おい、太宰」』の追加キャスト、特報映像第2弾が公開された。

三谷幸喜が脚本と監督を務める「完全ワンシーンワンカットドラマ」の第3弾となる同作は、海辺を舞台に太宰治を敬愛する男が時代を超えて奮闘するタイムスリップコメディー。田中圭演じる平凡な会社員・⼩室健作は妻の美代⼦と出席した結婚披露宴の帰り道、太宰が⼼中未遂を起こした海辺に迷い込み、暗い洞窟を進んでいくと、そこに太宰と⽠⼆つの男がいたというあらすじだ。6月29日22:00からWOWOWで放送、配信。

追加キャストは小池栄子、宮澤エマ、梶原善、松山ケンイチ。

小池栄子は太宰に惚れ込んでいる恋人・矢部トミ⼦役、宮澤エマは健作の妻・⼩室美代⼦役、梶原善は健作と出会う漁師・打雷次郎役、次郎の双⼦の兄・四郎役、⽗親の四郎次郎役の3役、松山ケンイチは太宰治役を演じる。

【三谷幸喜のコメント】
・本作への思い
2011年の第1弾「short cut」から14年が経ちました。その間にワンシーンワンカットの長回しの作品が海外でもたくさん生まれ、1つのジャンルとして定着してきました。その中で僕が考える理想的なワンシーンワンカットは舞台と映像の面白さのいいとこ取り。演劇的ですが演劇では絶対できない面白さがあり、こういうドラマは他にはありません。役者さんの素晴らしさ、奇跡のような瞬間を見ることができます。シリーズ3本目にして、ようやく何か1つの到達点に来たかなと感じています。

・キャストの魅力
田中さんはこの作品をやるために生まれてきたんじゃないかというぐらいに素晴らしかったです。100分ほぼずっと走り回る役で相当疲れているはずですが、そういった姿を見せることがなかった。膨大な台詞も完璧でしたし、ものすごく頼りになる俳優さんです。
小池さんは画に入った瞬間に不思議と格調というか全体が締まるんです。昔の日本映画を見ているような感じがして、本当に素敵な女優さん。小池さんでなければ成立しないような、すごく面白い場面が多々ありますので、そこは見どころです。
宮澤さんは追い詰められると底知れぬパワーが出るんです。彼女がどんどん海に入っていくシーンがあるんですけど、びしょびしょになりながら絶叫してはじけた感じというのは、面白さとおかしさと何か悲しさみたいなものもありました。
梶原善はシリーズ3本全部に出ています。これはある意味、梶原善のシリーズだと言ってもいいぐらい。今回は1人3役をやるんですが、早着替えもあり、本人も本当にくたくたになっていました。上手く3役を演じていて見ごたえがあります。
松山さんは太宰治に思い入れがすごく強い方だったので、方言にもこだわり、最終的には身も心も太宰になりきっていました。太宰はかっこいい人という印象があるかもしれないですが、松山さんはハンサムだけどひょうきんでお茶目、すごく人間的な太宰治を演じてくれました。

【小池栄子のコメント】
三谷さんのワンカットシリーズには出たいな。けど大変そう。でもいつか出たいな。と思っていたので、オファーを受けた時は嬉しさとドキドキとがありました。皆で舞台のように稽古し、撮影は1日1回!スタッフと共に気持ちを一つにし集中して挑む。何が起こるか分からない、アドレナリン出まくりで中毒性があり楽しかったです。
芝居は何があっても止めない。という基本に立ち返る事ができ、素晴らしい体験でした!

【宮澤エマのコメント】
今まで参加させて頂いたどの三谷作品でも創造力と瞬発力を試されていると感じましたが、「おい、太宰」の撮影は更に集中力と対応力も求められる経験したことのない緊張と戦う現場でした。
稽古で作り上げた土台はあったものの、実際のロケーションでの撮影は日々変わる潮の満ち引きや天候との調整、その都度変わらざるを得ないタイミングやアクシデント(そして三谷さんの閃き)に全員で臨機応変に力を合わせて作り上げていくプロセスでした。私が演じた美代子も稽古場から自然の中に解き放たれて日毎にスパークして行き、最終的には稽古場と全く別人になった気がします。
ワンカットだと忘れてしまうカメラワークのその後ろで汗水流しながら全力で走り、隠れ、着替える姿を見て欲しいと思ってしまうほどカメラの裏側にもたくさんのドラマがありました。そんな裏側にも思いを馳せながら観ていただければ面白さも更に倍増するかと思います。

【梶原善のコメント】
またまたまた、ワンシーンワンカットドラマのお話を頂いた、3回目である。今度はどんな話になるのかと思ってワクワクした。ワンシーンワンカットでやると思うとワクワクします「始まったら止められない“やっちまえ”」って。
がしかし今回は正直、今までで一番大変だったかも・・・
それは潮の満ち引きが大いに関係してくるから。
潮が満ちて引くといろいろと状況が変わる。
現場の状況、スタート時間、となると僕の起きる時間などなど。もっともっといろいろと大変だったと思う。
スタッフ皆様、本当におつかれ様でした。
その苦労のおかげで凄いおもしろい作品になったのではないかと!
どうぞお楽しみ下さい。

【松山ケンイチのコメント】
ワンカット⻑回しは本番中に全く関係ない現地の人が⼊ってきても俳優の誰かが放屁してもそれを踏まえて続けていかなければいけないので本番中に何が起こるのかという楽しい緊張感がありました。
仕事でまた再会できた方もいて嬉しかったですし、今回初めてご⼀緒させていただいた方とも素敵な時間を過ごせたように思います。
撮影場所となった伊豆の景色も素晴らしく、その穏やかでゆったりとした景色も楽しんでもらえると思います。
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