2027年春までに武道館公演実現へ……20歳の4人組・@ onefiveが掲げた目標と強い思い

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2025年04月30日 17:10  日本タレント名鑑

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全員が20歳の4人組ガールズグループ・@onefive。今年「和気藹々、かわいいだけの界隈に物申す」と、強いメッセージとともに“more than kawaii”を掲げて活動。昨今なにかと“カワイイ”路線ブームのガールズ音楽シーンに一石を投じる、メンバーたちの意思表示ではないかと衝撃を与えました。また先日行われたライブツアーのファイナル公演では、「2年後の春までに武道館単独公演実現を目指す」とステージで宣言して、ファンから激励の拍手を浴びました。そんな彼女たちの今の立ち位置や活動に込めた熱い思いを紹介します。

★15歳のときに結成 本格的なパフォーマンススキルに定評

@onefiveは、MOMOさん、KANOさん、SOYOさん、GUMIさん、全員が20歳の4人組です。“成長期限定ユニット”として小中学生のメンバーで編成された「さくら学院」(2021年活動終了)に在籍していた、当時全員が15歳、中学3年生の4人で2019年に結成。初のオリジナル楽曲『Pinky Promise』を配信リリースしたのに続き、2020年には初のCDシングル『まだ見ぬ世界』をリリース、以降もそのレベルの高いダンスパフォーマンスでじわじわと人気を集めていきました。ファッションブランドとのタイアップなども行い、男性ファンに限らず、同世代の女性に高い人気があるのも特徴です。

2022年にはドラマ『推しが武道館にいってくれたら死ぬ』の主題歌『未来図』で待望のメジャーデビュー。同ドラマには彼女たちも劇中アイドル役で出演。ほとんどのメンバーが演技初体験の中、フレッシュでありながらも、そのキャラクターを見事に演じ切った演技力が好評を得、彼女たちの可能性の幅を広げました。

2023年にメジャー1stアルバム『Classy Crush』をリリース。このアルバムでは“Japanese Classy Crush”というテーマを掲げ、彼女たちの新たな魅力を引き出した作品となりました。“Japanese Classy Crush”とは最新のダンスミュージックと日本の伝統的な音とを融合した、彼女たちならではの音楽。アルバムリード曲の『OZGi』では、曲のクライマックスで4人が並んで“高速おじぎ”を見せるという“OZGiダンス”で、大きなインパクトを与えています。

昨年末には台湾で行われたカウントダウンフェスイベントに日本代表として出演、10万人以上の観衆の前でパフォーマンスし、話題になりました。

★ 「かわいいだけの界隈に物申す」……more than kawaii路線の真意とは!?

そして今年に入り、「和気藹々、かわいいだけの界隈に物申す」など強いメッセージとともに“more than kawaii”というテーマを掲げて活動している4人。3月には。その『more than kawaii』をタイトルに、ニューEPを配信&ミュージックカードでリリースしました。

最近、ガールズ音楽シーンでは、FRUITS ZIPPERを中心としたKAWAII LAB.勢や、超ときめき♡宣伝部らをはじめ“カワイイ”路線が台頭しており、もともとその路線ではなかったグループもそちらに舵を切るケースも多々見られますが、この@onefiveのメッセージは、そんな風潮に一石を投じるものではないかと衝撃を与えました。

@onefiveももちろんルックスやパフォーマンスのかわいさでは、ほかのアイドルグループに引けは取らないですし、ファンにはそのかわいさに惹かれている人も多いと思われます。メンバーのMOMOさんは「かわいい部分だったり、それをパフォーマンスで見せるのは大好きですけど、でもその一方で私だったらラップの部分ではカッコよく物申してみたり、という部分もあるので、かわいいにとどまらない、私たちでいたいなという思いが強くあります」(GirlsNews、4月掲載インタビューより/以下同)と語ります。またGUMIさんは「@onefiveは、かわいいのもかっこいいのもできるということを知ってもらいたい。見た目のかわいさを褒めてもらえるのは嬉しいんですけど、そういうところだけじゃなくて、私たちのパフォーマンススキルだったり、最近は作詞に携わったりしている、そういうクリエイティブな面も見てもらえると嬉しいです」と語ります。

決して“かわいい”を否定するわけではなく、ただ、なんでもその枠に押し込められるのは不本意。そこだけにとどまらない、自分たちの多彩な魅力や可能性を知ってもらいたいということだと思います。

実際、“カワイイ路線”の必須アイテムであるSNSも積極的に活用、リリースイベントの模様の切り抜き動画がバズっているのも話題です。SOYOさんは「でも、かわいいだけじゃない、いろんな表情があるし、いろんな見せ方があることが世の中に広まってよかったなと思います」と語ります。

上記のJapanese Classy Crushのカラーが色濃い楽曲だけでなく、アイドル感のあるポップナンバー、美しいバラード曲まで、サウンドの独自性をもち、それらをステージで表現力豊かにパフォーマンスする力、特にダンスパフォーマンスのスキルには定評があるとともに、今回のツアーではその歌唱力もしっかり示しました。

またGUMIさんが語るように、今回のEPではメンバーで作詞を手掛けた曲もあり、3月から行われたライブツアーでは、オリジナルのトラックに合わせ、メンバーたちが自身で考えた歌詞やメロディ、ラップのリリックを乗せて作り直す作業をするなどクリエイティブな作業にも着手。今は年齢的にアイドル的な要素も求められる彼女たちですが、ゆくゆくはパフォーマンス力、クリエイティブな魅力で勝負するようなアーティストをめざしていくのではないかと思います。

★2027年の春までに日本武道館のステージに立つ 危機感を持ちながらも強い決意で宣言

3月からはニューEPのタイトルを冠した東名阪ツアー「@onefive TOUR 2025 “more than kawaii”」を開催しました。今回のライブでは彼女たちが標榜する“more than kawaii”をよりわかりやすく伝えるべく、4つのパートで構成。Japanese Classy Crushサウンドをしっかり聴かせるパート、かわいさを前面に出したパート、ダンスパフォーマンスや歌唱力、楽曲制作などのスキルを見せるパート、そしてライブ盛り上がりナンバーで会場が一体となったパート。このライブで、彼女たちが目指すところを観客と、より共有できたものとなりました。

そしてステージの終盤、メンバーを代表してMOMOさんからある宣言が行われました。「私たちは『推しが武道館にいってくれたら死ぬ』という作品に出演させてもらったときから、目標のステージは武道館と言ってきました。でも、その目標を言うことにも自信をなくしてしまうときもあって最近あまり言えてなかったんですけど……」と複雑な思いを明かしつつも、ここできっぱり「私たち@onefiveは、2027年、2年後の春までに、武道館のステージに立ちます!」と力強く宣言、そして「その日までに私たちはこれからどんなことにも全力で挑戦していきたいし、向き合っていくという覚悟を決めました」と熱い想いを語り、場内からは大きな歓声、拍手が巻き起こりました、

筆者は彼女たちに会うたび、ハイテンションでたくさん話してくれる4人の明るさにいつも元気をもらっていますが、その一方、インタビューの中では、メジャーデビューして1年経ったくらいの昨年春ごろから、“いつまでもこのままじゃいられない”“この活動をずっと続けられるとは限らない”といった危機感を感じている発言をよく耳にしました。

今回のライブでもGUMIさんはMCで、「私たち最近いろんなことを考えていて、今後の人生のことだったり、簡単な世界じゃないのでこのまま続けられるという保証もないから、“ここまでにこういうことをしよう”という目標を明確に決めたりとか、私たちの今後の人生のことについて話し合ってたり、そういう中で不安な気持ちもすごくあって……」と思いを吐露しました。

そんな中で、今回の“2年後の春に武道館公演を実現させる”という宣言を行い、自分たちが心地よく感じる環境に甘えて活動を続けるのではなく、退路を断ってさらに上を目指したいという、4人の覚悟がひしひしと伝わってきました。そんな彼女たちの目標が実現できるように応援したいと思います。

文/田中裕幸

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