8年ぶりに共演する(左から)浦井健治、小池徹平(C)ORICON NewS inc. 俳優の浦井健治、小池徹平が1日、都内で行われたミュージカル『ある男』の製作発表に参加した。
【写真】バイカラーのスーツ姿がかっこいい!小池徹平 2015年に初演され、17年に再演された『デスノート THE MUSICAL』以来8年ぶりの共演となる。『デスノート THE MUSICAL』では、夜神月役を浦井が、L役を小池が演じた。『ある男』では、城戸章良役を浦井が、ある男・Xを小池が演じる。
久しぶりの共演となるが、小池は「まず健ちゃんは、見た目が全然変わってない印象がある」と話すと、浦井も「徹平もだよ!」と応じた。小池は「見た目は変わってないのに、やってることがどんどんチャレンジャーになっていくというか。役の幅もすごく広いですし。今回はストーリーテラーでもある。きっと皆さんの目線になって一緒に物語を旅する心境の変化だったり、すごい難しい役どころではあると思うんですけど健ちゃんだったらすごく丁寧に、皆さんに問題を投げかけたり、一緒に考えたり、いろんな目線からアプローチできるような演じ方をしてくれるんじゃないかなと思います」と期待し、浦井は「プレッシャーです」と苦笑いを浮かべた。
続けて小池は「『デスノート』というお話ありましたけど、健ちゃんとやる時ってアルファベットの役が多いなって(笑)。『デスノート』はLで、今回はXで」と話し、会場には笑いが。「なんでアルファベットなんだろうなという偶然もありつつ、これも縁かなとも思いながら、非常に楽しみにしております」と胸を踊らせた。
会見には、濱田めぐみ、ソニン、上原理生、上川一哉、知念里奈、鹿賀丈史、脚本・演出の瀬戸山美咲氏も参加した。
同公演は、東京建物 Brillia HALLで8月4日から17日まで上演。その後、名古屋、福岡、大阪でも公演を行う。
本作は、読売文学賞を受賞したベストセラー長編小説『ある男』(平野啓一郎著)が原作となる。
■『ある男』あらすじ
「私はいったい誰を愛したんでしょう…」
「仮に、彼を“X”と呼ぶことにします」
弁護士の城戸章良は、かつての依頼者である谷口里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。
宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失い、夫と別れた過去があった。長男を引き取り14年ぶりに故郷に戻ったあと、故郷で出会った谷口大祐と再婚し、二人の間に新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。そんな幸せな日々が続いていたある日、大祐は不慮の事故で命を落とす。
愛した夫を亡くし悲しみに打ちひしがれていた里枝だったが、夫の死後、長年疎遠だった大祐の兄から衝撃の事実を突き付けられる。
それは、愛していた夫「大祐」が全くの別人だということ。
名前も戸籍も全てが偽りだった。
なぜそんなうそをついたのか。共に過ごした時間、過去、全てが嘘だったのか。
人はなぜ人を愛するのか。愛にとって過去とは何なのか。
「X」の人生をたどるうちに、過去を変えて生きる男たちの姿、その姿と共に、自分の存在と意義を問い、この世界の真実に触れることになる。