天皇家の内廷費360万円窃取=侍従職職員を懲戒免職―宮内庁

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2025年05月01日 18:31  時事通信社

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時事通信社

宮内庁=東京都千代田区
 天皇ご一家の私費である内廷費を宿直中に盗んだとして、宮内庁は1日、侍従職の20代職員を懲戒免職処分とした。2023年11月〜今年3月、同様の盗みを繰り返しており、被害総額は360万円に上った。「お金に困り、生活費などに充てた」と話し、既に全額弁済したという。同庁は4月28日付で、皇宮警察に窃盗容疑で刑事告発した。

 同庁によると、内廷費を管理していた40代の課長補佐級男性職員が1月、帳簿と現金残高が一致しないことに気付いた。詳細を確認中だった3月にも3万円の不足が判明したため、皇居内の侍従職事務室で宿直していた20代職員に確認したところ、盗んだことを認めたという。同庁は40代職員も、管理がずさんだったとして、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とした。

 西村泰彦長官は「皇室のご活動をお支えする宮内庁職員としてあるまじき行為で誠に遺憾。天皇、皇后両陛下、皇室の皆さま方に大変申し訳なく思っている。綱紀の厳正な保持を徹底し再発防止に取り組みたい」とのコメントを出した。 
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