『(LOVE SONG)』 ©2025『(LOVE SONG)』製作委員会 森崎ウィンと向井康二(Snow Man)がW主演を務める日タイ合作映画『(LOVE SONG)』から、日本とタイを代表する豪華追加キャストが一挙解禁となった。
先日、解禁された特報映像がSNSで大きな話題となり、続報への期待が高まっていた本作。日タイ共同制作作品だからこそ実現した、森崎ウィンと向井康二を取り巻く国際的な豪華キャストが明らかとなった。
新たに出演が発表されたのは、及川光博、藤原大祐、齊藤京子、逢見亮太、筒井真理子ら日本人キャストのほかに、タイで若者を中心に人気を集めるミーン・ピーラウィット・アッタチットサターポーン、ファースト・チャローンラット・ノープサムローン、ミュージック・プレーワー・スタムポンといった個性豊かなキャラクターを演じる俳優たち。
■日本より及川光博、藤原大祐、齊藤京子、逢見亮太、筒井真理子が出演
昨年末公開し、大ヒットした映画『グランメゾン・パリ』や、ドラマ「御上先生」「イグナイトー法の無法者ー」といった話題作に出演するなど俳優とし第一線で活躍しつつ、毎年全国ツアーを欠かさず行うなどミュージシャンとしても精力的に活動する及川光博が演じるのは、ソウタ(森崎)と共にバンコク勤務となるエリート社員でありながら私生活は大雑把な性格のジン[神勝彦]。
社内ではスター的存在だが、実は繊細でキャリアのために家族をつなぎとめられなかった過去を持つというキャラクターについて及川は、「脚本はもちろん、ジンという役の面白さに強く惹かれ、演じなければきっと後悔すると思い、挑戦したいと思いました」と、演じたジンの魅力が出演の決めてとなったとコメント。
及川にとって人生初のタイ撮影となった本作だが、「生涯忘れられない思い出になりました。その驚きや感情の揺らぎをお芝居にリアルタイムで演技に落とし込めたのは、とっても良かったです」と撮影をふり返る。
また、「2gether」のチャンプ・ウィーラチット・トンジラー監督が及川に初めて会った際にその持ち前の明るさと優しさに魅了され、ジンのイメージがどんどん膨らみ、及川にあわせて脚本が変化していったという。
撮影現場では、及川は監督ともキャラクターやセリフについてしっかりコミュニケーションをはかっていったことで、チーム全体としての一体感が生まれていった。過去に未練があるジンには、バンコクの地で新たな出会いが待っている。言葉の壁はありながらも自分の気持ちに向き合っていく姿に注目だ。
ドラマ「リビングの松永さん」や映画『大きな玉ねぎの下で』など若手俳優として注目を集めながら、2022年のメジャーデビュー後、アーティスト活動も行う藤原大祐は、タイで活躍する日本人の人気モデルとして存在感を放つワタルを演じた。
「ワタルは自分の想いを言語化できて、言葉として人に表現できる人です。チャンプ監督からは『ワタルは笑顔が素敵だから、とにかく笑ってほしい!』とアドバイスを頂いたので、印象的なカットでは笑顔多めで演じました」と、役を作り上げる上での監督とのやりとりを明かしている。
ソウタとカイ(向井)の大学時代の同期であり、ソウタにとって姉のような存在のヒカリ[原島星]を演じたのが、「日向坂46」の元メンバーで2024年に卒業後、ドラマ「いきなり婚」「あやしいパートナー」で主演を務め、映画では『#真相をお話しします』、映画初主演作となる『恋愛裁判』(日本公開日未定)が第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門に正式出品されるなど俳優として話題作への出演が続く齊藤京子。
ソウタとカイを後押しするキーパーソンとなるキャラクターを演じた齊藤は、「とにかく気が利いて頼もしく、台本を読んだときに『かっこいい』と思ったので、映画を観る皆様にもそう感じてもらえるよう精一杯演じさせて頂きました」と、演じたキャラクターへの思いを語る。
ソウタたちの現地のアテンド兼通訳のルークを演じたのが、タイで有名なモデルオーディション番組「The FACE MEN Thailand2」をきっかけにモデルデビューを果たし、その後、ドラマ「Oh My Boss」に出演を果たすなど、タイではリョウタ・モイスチャー名義でモデル・俳優として活躍する逢見亮太。
逢見は撮影現場について、「タイの撮影の雰囲気と日本の撮影の雰囲気がミックスするのは初めての経験でしたが、現場は和気あいあいとしていて楽しかったです」とふり返り、現場の雰囲気の良さに言及。
そして、大切に育てた一人息子の幸せを願う優しい女性でソウタの母・廣木泰子を演じたのが、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞した『淵に立つ』や、第33回日本映画批評家大賞主演女優賞を受賞した『波紋』、NHK連続テレビ小説「虎に翼」や「ホットスポット」など多くの映画やドラマで幅広く活躍する筒井真理子。
脚本の段階で筒井は、「タイの独特な風景や匂いを感じました」と語り、また、「チャンプ監督、森崎さん、向井さんとで紡いでこられた世界をすぐに肌で感じることが出来る撮影現場でした。そして、世界に届いて欲しい作品になるなと感じました」と、現場で感じた作品の雰囲気を明かしつつ、作品への期待を込めた。
■タイの人気俳優も集結、一丸となった作品作りに自信
さらに、バンコクでコスメ会社を経営する若き実業家・サンを演じるのが、タイの人気ドラマ「ラブ・バイ・チャンス/Love By Chance」でティンを演じブレイクを果たしたミーン。
作品のオファーを受けた際は、「チャンプ監督とプロデューサーからこのプロジェクトの話を聞いたとき、日本の俳優やスタッフと一緒に仕事ができるのが嬉しくて、とてもワクワクしました」と初めてのプロジェクトに興奮したようで、「実際に撮影が始まると、皆さんが一生懸命に協力し合っている姿が印象的でした。いろいろな違いを乗り越えて、一緒に良い作品を作れたと思います」と、全員で取り組んだ作品作りに自信を見せた。
カイのバンド仲間で、彼の音楽を傍で支えているトイを演じるのは、チャンプ監督の「2gether」にチャット役で出演し、「TharnType2 - 7 Years of Love-」のフィアット役を演じ、広く知られるようになったファースト。
今回の現場について、「初めて日タイ両国のスタッフが同時に参加する映画撮影に携わることができて、本当に興奮しています。日本とタイのスタッフの皆さんはとても優秀でプロフェッショナルで、撮影の現場は毎回とても刺激的で楽しいものでした」と、撮影時の様子をふり返った。
また、サンの妹でカイの音楽仲間でもあるスマイルを演じたのが、タイ・バンコクを拠点に活動する女性アイドルグループ「BNK48」の1期生で、2022年に卒業後は俳優として活躍するミュージック。
「タイでのロケ撮影が多く、猛暑で料理もかなり辛いのですが、日本のスタッフの皆さんは本当に我慢強く頑張ってくださっていて、その姿にとても感動しました」と、日本とタイとの共同制作について感動のコメントを寄せている。
世界中に多くのファンを持つチャンプ監督自身が脚本を手掛け、日タイの才能が国境を越えて集い、言葉や文化の違いを越えて丁寧に作り上げられた作品といえそうだ。
『(LOVE SONG)』は10月31日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)