
【写真】中森明菜初のトリビュート・アルバム『明響』ジャケット
「中森明菜Tribute Concert“明響”」では豪華出演者が中森の名曲をカバー。アンコールでは客席に中森本人も登場。大きな熱狂に包まれた一夜限りのスぺシャルコンサートとなった。この模様を『The Covers』で2週連続で放送。杉山清貴、一青窈、星屑スキャット、玉井詩織(ももいろクローバーZ)、影山優佳(元・日向坂46)、そして、シークレットゲストとして後藤真希&Night Tempoも登場。中森明菜の作品を愛する、ジャンルや世代を超えた豪華アーティストが集結。それぞれの感性を通して、ヒットナンバーをカバーし、会場は熱気の渦に包まれた。
オープニングは、中森明菜・本人によるモノローグでスタート。5月1日というデビュー日への思い、自身の名曲が歌い継がれる事への思いが語られる。会場が聞き入る中、中森本人の声による“曲振り”から、玉井詩織が歌うデビュー曲「スローモーション」へ。その後、往年の音楽番組さながらに、歌い終えた玉井からの曲振りで、大ヒットバラード「セカンド・ラブ」へ…影山優佳が純粋な歌声で切なく歌い上げた。
その後、音楽史に名を刻む「レジェンド作家が手がけた名曲シリーズ」として、一青窈が「北ウイング」を彼女ならではのアレンジと歌声で圧巻のパフォーマンス。さらに、玉置浩二が手がけた「サザン・ウインド」では、影山が「セカンド・ラブ」とは対照的な明るさのある魅力を発揮。初期のヒットナンバーの連続で、会場が多いに盛りがった中で登場したのは、この日のシークレットゲスト・韓国出身DJ&音楽プロデューサーのNight Tempo と、後藤真希。世界を舞台に活躍するNight Tempo が、海外のライブで盛り上がる曲として、中森明菜13枚目のシングル「SOLITUDE」を、リアレンジ。この日初となる後藤真希とのセッションで、明菜の名作に新たな息吹を送り込んだ。
さらに、中森明菜1986年発表の名盤『CRIMSON』より、Night Tempo feat.後藤真希、そしてミッツ・マングローブ率いる星屑スキャットが登場し、それぞれ「赤のエナメル」、「駅」をパフォーマンス。いずれも竹内まりやが手がけた2曲について、その魅力なども語られた。ライブ後半を迎えると、実は中森明菜作品とゆかりの深い、杉山清貴が登場。康珍化・林哲司が手がけた「北ウイング」、そして同じく康珍化が作詞を手がけた「ミ・アモーレ 〔Meu amor e…〕」を激レアパフォーマンス。杉山の圧倒的なボーカルで、新たな輝きを放った明菜作品の世界。会場には拍手喝采が巻き起こった。「北ウイング」は、この日だけのスペシャルコラボレーションとして、途中から一青窈が飛び入り参加。見事なセッションが繰り広げられた。コンサートでは、杉山清貴と明菜作品の、興味深い関係性なども語られる。
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実は、ライブスタートからずっとコンサートを見ていたという中森から、お客さんと出演アーティストに感謝の言葉も語られ、熱気冷めやらぬままアンコール・メドレーへ。スタンディングオベーションの中、出演者全員で大ヒットナンバー「飾りじゃないのよ涙は」、「DESIRE ‐情熱‐」を中森への思いを込めて届け上げた。会場が一体感に包まれる中、中森明菜本人によるクロージングコメントで、大熱狂の中、中森明菜43回目のデビュー日は幕を閉じた。
コンサートのナビゲートは、中の大ファンであり、星屑スキャットとしてゲスト出演もするミッツ・マングローブ。要所で挟み込まれる、“中森明菜愛”あふれる豆知識に、会場からは笑いもこぼれ、名曲と多幸感に包まれたトリビュートコンサートになった。
『The Covers』では、このコンサートの模様を軸に、6月1日・8日の2週にわたって“中森明菜”を特集。コンサート終了直後、熱気冷めやらぬなかNHKスタジオに駆け付けた、後藤真希、Night Tempo、星屑スキャットと、MCリリー・フランキー、上白石萌歌による“明菜愛”あふれるトークを交えて、中森明菜の独自性とその音楽的魅力を掘り下げていく。
『The Covers 中森明菜トリビュートナイト!』は、NHK BS/BSP4Kにて6月1日・8日各22時50分放送。
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