学園ドラマの金字塔、『3年B組金八先生』(TBS系)。武田鉄矢(76)演じる熱血教師・坂本金八が生徒たちと真摯に向き合い、共に成長していく姿を描いた不朽の名作だ。1979年の放送開始からなんと32年間も続いた同シリーズでは、これまで数多くの若手俳優を輩出してきた。
「金八ファミリー」の中には、実力派俳優として現在も第一線で活躍している者たちも多い。4月17日に放送された『人生を変えた!天才番付SHOW』(TBS系)では、武田が各シリーズで“天才”だと思った生徒役を8名紹介し、撮影時の思い出を明かした。
そこで本誌はWEBアンケートツール「Freeasy」にて、20〜70歳のドラマ好きの男女500人を対象に「演技がうまいと思う『金八先生』出身の俳優」についてアンケート調査を実施した。
第3位はハリウッドでも活躍している浅野忠信(51)。
タレントのマネージャーをしていた父親の勧めでオーディションを受け、14歳で『金八先生』に出演しデビューを果たした浅野。しかし浅野本人はドラマの演技にリアリティが欠けていると感じていたようで、「もう俳優はやりたくない」と父親と大喧嘩になったという。ただ、当時浅野とドラマで共演した故・緒方拳さん(享年71)の仲裁もあり、その後は映画をメインに活躍。『マイティ・ソー』など、ハリウッド映画にも複数出演している。
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北野武(78)監督のAmazon Original映画『Broken Rage』ではクライムアクションとコメディシーンを巧みに演じ分けた浅野。その演技力は海外でも高く評価されており、ドラマ『SHOGUN 将軍』では、日本人として初めてゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞した。
《善人も悪人も演じられて幅が広い》
《リアリティがある》
《日本だけでなく、海外の映画にも出演しているから》
《海外でも高い評価をされているから》
第2位は子役時代から活躍していた濱田岳(36)。
9歳から芸能活動をしていた濱田が、本格的に俳優の道を歩むきっかけとなったのが『金八先生』だった。同作では学校をひっかき回す生徒を演じた濱田。最終回で金八が「贈る言葉」をかける恒例シーンでは、「初めて会ったとき、私は君が嫌いでした」と金八から厳しい言葉が。のちに武田はこの発言の理由について「どう見ても濱田は『金八』が終わっても俳優をやり続けるって予感がした。だから、濱田に関しては最後まで役者であることを要求した」と、愛のムチだったことを明かしている。
2015年のドラマ『釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜』(テレビ東京系)では、映画版で故・西田敏行さん(享年76)が演じたハマちゃんこと浜崎伝助を好演。西田さんからは「原作の意図するハマちゃんを本当にしっかりと演じることができる、日本でただ一人の稀有な俳優」と絶賛されていた。
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《ひょうひょうとした演技が素晴らしい》
《わざとらしくない自然体の演技》
《シリアスもコミカルな演技も上手くできるから》
《釣りバカ日誌での演技などみると、自然体でやっているなあと感じます》
そして栄えある第1位に輝いたのは、風間俊介(41)。
風間は第5シリーズで、一見優等生だが裏では陰湿な悪事をはたらく生徒を好演し話題となった。武田は前述の『天才番付SHOW』で、『金八先生』シリーズにおける天才生徒役のひとりに、風間の名をあげ、「シリーズの中では珍しく陰湿なイジメ役で、これが怖い。風間はそういう天才性を持ったコで、才能あるな、悪い役が似合う」と絶賛している。
陰のある演技に評価の声が多く寄せられている風間だが、好青年役も好評だ。2017年に放送されたドラマ『陸王』(TBS系)では、人との繋がりを重んじる銀行員を熱演。目線の動きや細かい表情の変化によって「良い人」を巧みに表現しており、風間の演技の幅広さがうかがえる。
《真面目そうな雰囲気の生徒でありながら実は「悪」という雰囲気をうまく表現していたと思う》
《影のある役がうまい》
《役の振り幅が広いと感じるから》
《いい人も悪い人も自然にできる》
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