ドラマ『ガリレオ』より(エイベックス通信放送株式会社リリースより) ゴールデンウィークも後半に突入し、おうちで映画やドラマなどの動画配信をたっぷり堪能しようと考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はドラマや映画を年間150本以上視聴して楽しんでいる筆者が、いまだからこそ一気見したい、配信サイトで見られる懐かしのヒットドラマ5選を紹介。
そのほか、“今後のために押さえておきたいドラマ”として映画化が決定している2作品と第4弾の上映が期待されている1作品も併せて紹介します。
※以下、各作品の説明については予告編に含まれる内容以上のネタバレはありません。
※配信状況については、記事作成時の情報となります。
◆『ガリレオ』
2007年よりフジテレビ系で放送された『ガリレオ』は、2025年9月12日に公開を控える注目映画『ブラック・ショーマン』の原作者であり、大人気ミステリー作家・東野圭吾のガリレオシリーズを実写化した大ヒットドラマです。
普段は殺人事件などまったく興味のない帝都大学理工学部物理学科の准教授・湯川学(福山雅治)が「あり得ない」という言葉や現象に触発され、超常現象のように奇妙な事件を科学的に解明していくというストーリー。2013年には第2シーズンが放送されました。
また、『ガリレオΦ』『ガリレオXX』といったスピンオフ作品も多数放送されたほか、映画『容疑者Xの献身』や『真夏の方程式』も話題となりました。また、2022年には映画『沈黙のパレード』が上映され、スペシャルドラマ「ガリレオ 禁断の魔術」も放送されています。
見どころは、意外なトリックを科学的な方法で解明していくガリレオこと湯川学の大がかりな実験と華麗な推理。そしてシーズン1では、湯川学と刑事・内海薫(柴咲コウ)の絶妙な距離感が楽しめる作品となっています。
原作を手がける東野圭吾のブラック・ショーマンでは、ガリレオと同じく福山雅治が主演を務めることも話題となっているため、上映前となるこの時期に観ておきたい作品のひとつ。ドラマ『ガリレオ』の第1シーズン・第2シーズンは、NetflixやPrime Video、FODで視聴できます。
◆『GOOD LUCK!!(グッド ラック)』
少し前からTikTokでは搭乗時間直前に空港へ到着しても問題なく飛行機に乗れるといった「空港理論」「エアポート理論」がトレンドとなり、海外では実際にチャレンジして動画を投稿する人もいるなど賛否両論を巻き起こしています。
せっかくのGW。あらためて、搭乗者の命を預かり事故のないよう最新の注意を払いながら現場で働く人たちの物語に触れてみるというのはいかがでしょうか。
『GOOD LUCK!!』は2003年にTBS系で放送されたフィクションドラマですが、新人の旅客機パイロット・新海元(木村拓哉)が上司や同僚たちとともに学び成長するストーリーを楽しみながら、空港で働く人たちの仕事や想いなどにも触れられる作品となっています。
いまも第一線で活躍する木村拓哉の若かりし頃の姿や柴咲コウ演じる緒川歩実との関係性はもちろん、現在との価値観や習慣の違いも見どころのひとつです。
Netflix、U-NEXTで視聴できます。
◆『のだめカンタービレ』
『のだめカンタービレ』は漫画誌『Kiss』で連載されていた二ノ宮知子のマンガを原作とし、2006年よりフジテレビ系で放送されたドラマ。2008年には2夜連続でスペシャルドラマが放送され、2009年にはドラマ版の続編が前・後編として映画化されました。
指揮者を夢見るも過去のトラウマが原因で留学できず将来を憂うエリート音大学生・千秋真一(玉木宏)が、天才的な一面を持つ自由奔放な“のだめ”こと野田恵(上野樹里)と出会うことからはじまる音楽をテーマにしたストーリーです。
玉木宏や上野樹里といった演技派俳優たちの魅力やコメディならではの演出、脇を固める特徴的なキャラクターを演じる竹中直人や西村まさ彦の演技など見どころが満載。テンポがよく、音楽に詳しくない人も楽しめる内容となっています。
放送終了後も音楽フェスティバルやグッズ販売などが好調で、いまもファンを魅了し続けている『のだめカンタービレ』。今夏7月30日・31日の2日間には、東京オペラシティコンサートホールにて世界初となる『のだめカンタービレ』の朗読×オーケストラ公演『のだめカンタービレ』Story Live Orchestraの上演が決定し、話題となっています。
Prime Video、Netflix、FODで視聴可能です。
◆『踊る大捜査線』
『踊る大捜査線』は、1997年よりフジテレビ系で放送され大ヒットとなったドラマ。スペシャルドラマやスピンオフドラマがいくつも放送されたほか、映画も複数公開されました。
また、来年にはシリーズの最新作『踊る大捜査線N.E.W』が公開予定となっています。
刑事に憧れて転職してきた青島俊作巡査部長(織田裕二)が勤める湾岸署を舞台に繰り広げられる物語。青島が上司である室井慎次(柳葉敏郎)とぶつかりながらも事件の謎を解きながら捜査していく姿、そして個性あふれる湾岸署メンバーたちとのやり取りが魅力的なドラマです。
画面サイズが小さいこと、そして弟1話で湾岸署に配属されたばかりの青島俊作巡査部長が歩きたばこをしていて、一瞬のこととはいえポイ捨てしてしまうあたりにも時代を感じられる作品となっています。Netflix、FODで視聴可能。
また、昨年に公開された、警察を辞めて故郷の秋田に戻った室井慎次にスポットを当てた前編『室井慎次 敗れざる者』・後編『室井慎次 生き続ける者』は、ともに5月14日からU-NEXTにて配信がスタート予定です。
◆『TRICK(トリック)』
2000年よりテレビ朝日系で放送された『TRICK(トリック)』は、天才マジシャンを自称する山田奈緒子(仲間由紀恵)と日本科学技術大学物理学教授という肩書きを持つ見栄っ張りで臆病者の上田次郎(阿部寛)のコンビが、超常現象のように不思議な事件の謎を解いていくというドラマ。放送後の反響が大きく、2002年には第2シーズン、2003年には第3シリーズが放送され、その後もスペシャルドラマが複数放送されました。
臆病がゆえの卑怯さや見栄っ張りな性格が残念感を醸し出す上田次郎がハマり役だった阿部寛の演技、そして事件に隠された驚きのトリックと謎解きなど見どころが多数。25年も前とかなり古いドラマでありながら、いま観ても楽しめる面白い作品となっています。
また今春には、トリックのメンバーが何かと話題になりました。たとえば、トリックシリーズで監督を務めた堤幸彦と天才マジシャンを自称する山田奈緒子を演じた仲間由紀恵が約10年ぶりにタッグを組み、沖縄を舞台にダンサーを目指す少年を描いた「STEP OUT にーにーのニライカナイ」が今年3月に上映開始となりました。
そのほか、4月からスタートした春ドラマ『キャスター』では、トリックで主演を務めた阿部寛が主人公・進藤壮一を好演。また、作家・知念実希人のミステリー小説を原作としたテレビ朝日系で現在放送中の「天久鷹央の推理カルテ」では、トリックで演出などを務めた木村ひさしが監督としてかかわっています。
いまもなお第一線で活躍しているトリックメンバーたちの昔を振り返りながら、GWを満喫するというのも楽しいかもしれません。Prime Video、U-NEXTで視聴可能です。
◆『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』
ここでは近年に放送されたドラマのうち、映画化が決定している2作品とともに第4弾の制作が期待されているドラマ1作品について紹介します。
3作品ともすごく面白くて話題にもなったドラマなので、休日が続くGWにあらためて視聴してみてください。
まずは、2025年8月1日に上映が予定されている『劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』のドラマ版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(TBS系)です。ドラマ版では、事故や災害の現地へ赴いて患者を救命するためにオペ室を搭載した大型車両(ERカー)が発足。そこで救命救急をおこなう”TOKYO MER”メンバーたちの奮闘が描かれています。
命を救うことに全力を注ぐ熱いチーフドクター・喜多見幸太(鈴木亮平)と厚生労働省の官僚であり医師の音羽尚(賀来賢人)との確執。そして個性あふれる”TOKYO MER”メンバーそれぞれにスポットを当てたストーリーが見応え抜群のドラマです。Prime Video、Netflix、U-NEXTで視聴可能。
◆『正直不動産』
次に紹介するのは、漫画雑誌『ビッグコミック』で連載されていた夏原武(原案)・水野光博(脚本)・大谷アキラ(作画)のマンガをもとにドラマ化された『正直不動産』。2022年にNHK総合でドラマ版が放送されて以来、第2シーズンにスペシャルドラマ、スピンオフドラマが次々と放送され、2026年には映画も公開予定となっています。
地鎮祭で祠を破壊したことが原因で嘘がつけなくなってしまった不動産業界のトップセールスマン永瀬財地(山下智久)が、カスタマーファースト命の後輩社員・月下咲良(福原遥)とともに、難しい客の要望や不動産トラブルに正直営業で立ち向かっていくというストーリー。
ウソばかりついて営業成績を上げていた頃とは生活も営業スタイルも一変してしまった永瀬財地がどのように営業していくのか、また、不動産業界の知られざる豆知識なども見どころです。Prime Videoのほか、1話ずつの課金にはなりますがU-NEXTでも視聴可能。
◆『コンフィデンスマンJP』
最後は、2018年よりフジテレビ系で放送されたドラマ『コンフィデンスマンJP』です。2022年に3作目となる映画が上映されるなり4作目を期待する声が続出してやまない、笑いあり涙ありの大ヒット作品。続編についてはさまざまな報道がなされていますが、時間がたっぷりとある休日にぜひ振り返っておきたいドラマのひとつです。
長澤まさみ演じるダー子が、ボクちゃん(東出昌大)やリチャード(小日向文世)たちと悪徳な方法で大金を稼ぐ悪いヤツらから大金を騙し取るという痛快コメディ。Prime video、Netflix、FODで視聴できます。
◆無料視聴できるTverでお気に入りをみつける方法も
無料視聴できる『TVer(ティーバー)』で配信中の『名作ドラマ特集』をチェックしてお気に入りをたくさんみつけてから、自分好みの作品が多く視聴できる動画配信サービスに登録するのもおすすめ。タイミングによっては1話から最終話まで視聴できる作品もあります。
記事作成時には、兄弟それぞれが抱える葛藤や家族愛などを描いた『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系・1993年放送)や、シンクロナイズドスイミングに憧れて水泳部に入部した男子高校生の奮闘と青春を描く実話をモチーフにしたドラマ『WATER BOYS(ウォーターボーイズ)』(フジテレビ系・2003年)など過去の話題作も複数ありました。
残念ながら途中の話数がすでに消えていて全話視聴はできませんでしたが、1〜3話までは観られる懐かしの作品も結構たくさんあったので要チェックです。
ぜひこの機会に『TVer』や動画配信サービスなどで昔懐かしのヒット作品から上映を控えているドラマまでをチェックして、心ふるえる感動や胸キュンなどが楽しい休日を過ごしてくださいね。
<文/山内良子>
【山内良子】
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意。