女優中尾有伽(28)と歌手研ナオコ(28)が3日、都内でダブル主演する映画「うぉっしゅ」の公開記念舞台あいさつに出席した。ソープ嬢の加那(中尾)が1週間だけ、祖母の紀江の介護をして、互いに心を開いていく。
ソープ嬢と介護という“人の体を洗う”ダブルワークの主人公を演じた中尾は「介護と風俗という掛け合わせがかなり珍しいと思いました。印象として暗くなってしまうのかと思ったら、脚本の段階で爽快感があるものになっていたので楽しかった」と振り返った。
芸能生活55周年の研は「こんなにたくさんの人が見てくれるとは。チケットが完売と聞いてやったと思いました。私は俳優じゃありませんが、子供の頃から憧れていた世界。いろいろなところから刺激をもらいながらやってきたら、55年たっていました」と話した。
演じるにあたっては「認知症の役なので『何もかんがえなくてもいい』と言われたけど、周りにいる家族たちは大変だなと。でも、絆っていうのは本当に大切なんだなと思いました」と話した。
2016年(平28)に83歳で亡くなった作家でタレントの永六輔さんの孫で、母親は元フジテレビアナウンサーのエッセイスト永麻理さん(63)を母に持つ岡崎育之介監督(31)は「洗う、忘れるがキーワード。介護もソープも体を洗い、認知症は忘れるし、風俗嬢も客に忘れられる」と説明した。
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キャスティングするに当たっては、研に長い手紙を書いて依頼した。「研さんには撮影中にも本当にお世話になりました。背中を見せていただいて、いろいろ吸収させていただきました。撮影前は衣装合わせで1度会っただけでした。少額のギャラにも『ああいいわよ』って応じてくれて、翌日にクラウドファンディングにその10倍のお金が振り込まれていました」。
研は「私、金払って映画出てます。だってお金ないんだもん(笑い)」。岡崎監督が「通知が来た時、ラッキーと思いました」と笑うと、研は「ほら、こういう性格だから」とツッコんだ。
最後に研は「私、SNSはあまりやらなくて分からないんだけど、この映画を見たら、感想をいろいろ書き込んでください。私が『監督に金を分捕られた』でもいいから」とボケると、岡崎監督が「そんなことないから!」とツッコんだ。
他に中川ゆかり(41)西堀文(26)赤間麻里子(54)が出席した。
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