セルモ5年ぶりのポールポジションを大湯都史樹がもたらす。優勝候補が相次いでQ1敗退の波乱【GT500予選レポート】

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2025年05月03日 19:30  AUTOSPORT web

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ポールポジションを喜ぶ大湯都史樹と石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra) 2025スーパーGT第2戦富士
 5月3日、富士スピードウェイで2025スーパーGT第2戦『FUJI GT 3Hours RACE GW SPECIAL』の公式予選が行われ、GT500クラスは38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)がチーム5年ぶりのポールポジションを獲得した。2番手は19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南/小高一斗)、3番手は16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT(大津弘樹/佐藤蓮)となっている。

 4月の開幕戦岡山を経て、シーズン恒例となるゴールデンウイークの富士大会を迎えた2025年のスーパーGT。今季は予選方式が2023年までのノックアウト方式となり、GT500はQ1の上位10台がポールポジションを争うQ2に進むことになる。

 第2戦富士のGT500クラス公式予選は、GT300クラスQ1終了後の15時03分からスタート。開始時のコンディションは気温19度、路面温度30度となり、午前の公式練習とほぼ同じような条件で全15台がコースに出ていった。

 コースインした車両はウォームアップランでタイヤに熱を入れながらアタックの機会を伺い、残り2分を切ると各車がアタックに入る。まずターゲットタイムを記録したのは8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTで、松下信治が1分27秒233をマーク。3号車Niterra MOTUL Zは三宅淳詞が1分27秒272で2番手に入る。

 各マシンがアタックを行うなか、群を抜く速さを見せたのは公式練習から好調の19号車WedsSport ADVAN GR Supraで、国本雄資が1分26秒490を記録してくる。その後も16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT、37号車Deloitte TOM’S GR Supra、38号車KeePer CERUMO GR Supraといった車両が続々と自己ベストタイムを刻むも、ヨコハマタイヤを履く19号車WedsSportを上回ることなくセッションは終了した。

 このQ1では14号車ENEOS X PRIME GR Supra、12号車TRS IMPUL with SDG Z、100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT、24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z、23号車MOTUL AUTECH Zという、ホンダとニッサンのエースカーを含む5台がノックアウトに。どうやら100号車STANLEYはアタック前にチェッカーフラッグを受けてしまったようだが、Q1はトップの19号車WedsSportから14番手のリアライズまでが1秒以内に収まるという接戦が繰り広げられた。

 Q2は15時41分に10分間のセッションがスタート。出走は1号車au TOM’S GR Supra、3号車Niterra、8号車ARTA、16号車ARTA、17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT、19号車WedsSport、37号車Deloitte、38号車KeePer、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra、64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTの10台。

 セッション開始後は、8号車ARTA、17号車Astemo、19号車WedsSport、38号車KeePerの4台がまずコースイン。残るピット待機マシンたちは残り7分で続々コースに出ていく。そして残り2分、まず16号車ARTAの佐藤蓮が1分26秒367のターゲットタイムを記録してくる。

 そのタイムを上回ったのは38号車KeePerを駆る大湯都史樹だった。大湯はセクター1で全体ベストタイムを記録すると、最終コーナー立ち上がりからコントロールラインまで8号車ARTAのスリップストリーム圏内にもうまく入り、1分26秒093をマークした。

 週末ここまで速さを見せている19号車WedsSportは、阪口晴南が大湯を超えるためにアタックを行うが、1分26秒212とわずかに及ばず2番手。そしてQ2終了のチェッカーフラッグが振られるなか各車ラストアタックを行うが、38号車KeePerのタイムを上回る車両は現れず、大湯がTOYOTA GAZOO Racing移籍後初、セルモにとって2020年第4戦もてぎ以来となる5年ぶりのポールポジションをもたらした。

 公式練習からQ1までトップタイムを記録していた19号車WedsSportは0.083秒差の2番手となり、16号車ARTAが0.274秒差の3番手に続いた。ARTAは僚友8号車が4番手に入り、ニッサン勢は唯一Q2に進出した3号車Niterraの5番手が最上位となっている。

 富士スピードウェイで行われている2025スーパーGT第2戦は、4日14時10分に3時間の決勝レースがスタートする予定だ。

[オートスポーツweb 2025年05月03日]

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