好調MC86 マッハ号がセカンドロウ獲得。木村偉織「むしろレースペースに自信がある」

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2025年05月03日 22:50  AUTOSPORT web

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マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(塩津佑介/木村偉織)/2025スーパーGT第2戦富士
 5月3日(土)、静岡県の富士スピードウェイで行われた『FUJI GT 3Hours RACE GW SPECIAL』の公式予選では、GT300クラスでも僅差の争いが展開されたが、そんななか塩津佑介と木村偉織のふたりが走らせるマッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号が4番グリッドを獲得。2022年第3戦鈴鹿以来の表彰台を見据える位置につけるなど、好調さをみせている。

 2025年シーズンは、体制が変更され、塩津と木村という若手コンビが走らせているMC86 マッハ号。TEAM MACHが2015年から走らせてきたマザーシャシーの86 MCは、2023〜2024年は無得点に終わるなど苦しいシーズンを送ってきたが、新コンビで挑んでいる2025年は、予選を中心に上位を争うシーンが増えてきた。

 4月の第1戦岡山では予選10番手を獲得。しかし決勝は荒れた天候で作戦を的中できず、16位完走という結果でレースを終えていたが、迎えた第2戦富士では、公式予選Q1のB組に出走した木村が、まずは2番手につけ、上位でQ1突破を果たした。

 木村は予選Q1について「富士公式テストからかなりクルマのフィーリングが良く『レース本番の5月のコンディションなら絶対良い』と手応えがありました」と振り返る。

 さらに「(このマシンは)ホームストレートでの加速は苦手ですが、コーナーでの高いボトムスピードが武器だと思います。さらにヨコハマタイヤの一発の速さも相まって、力が発揮できたと思います」と86 MCの良さを活かしたアタックが成功したと話した。

 続いてQ2を走った塩津は、ポールポジションのD’station Vantage GT3と0.902秒差の4番手タイムを記録。表彰台争いも見据える4番手という好位置を獲得した。

「予選での上位はかなりひさびさですし、嬉しいです。今のパッケージでできる限界の走りができたと思います」と、塩津は手応えを語った。


■「『マザーシャシーでも戦えるぞ』というところを見せたい」

 10年前の2015年に導入され、長年GT300を戦い抜いてきた86 MC。この日の予選では、まだまだ最新のマシンに対してもスピードで戦えるところをみせた。2025年シーズン、さらに上位争いが増えた理由を聞くと塩津は「ドライバーの速さが結果につながってきた」と話した。

「僕は2024年が初めてのレギュラーシーズンでしたが、初年度から(二度のGT300チャンピオンである)藤波清斗選手と組んで、さらに今年はGT500やスーパーフォーミュラの経験もある木村選手がパートナーになったことで学ぶことも多く、自分のスキルもどんどん上がっています」

「僕たちふたりの走りを見て、改めてチームも勝ちを目指して動いてくれていると感じています。『マザーシャシーでも戦えるぞ』というところを見せるためにも、チームみんなで頑張っています」

 そんな意気込みとともに挑む5月4日(日)の決勝は、3時間という長距離レース。決勝へ向けた手応えを木村に聞くと、4番手となった「予選のパフォーマンスは予想外」であり「むしろレースペースに自信があります。リヤタイヤの保ちが良く、公式練習でも全然タレなかった」と語った。

 2022年第3戦鈴鹿以来の表彰台獲得に挑むMC86 マッハ号は、決勝へ向けた好材料とともに3時間レースを戦う。これまでにタイヤ無交換作戦を何度も行ってきた一台でもあるが、どんな戦略を採ってくるだろうか。4日(日)の決勝でも注目の存在になるかもしれない。

[オートスポーツweb 2025年05月03日]

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