「私の夫と結婚して」から傑作「怪物」まで 日韓リメイクドラマが2025年も激アツ

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2025年05月04日 11:01  cinemacafe.net

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Amazon Originalドラマ「私の夫と結婚して」 © 2025. CJ ENM JAPAN / STUDIO DRAGON all rights reserved
麻生久美子と塩野瑛久の初共演で贈る日韓合作ドラマ「魔物」が早くも話題となっている。

愛と欲望にまつわるテーマと、満たされない人間たちの歪んだ人間模様をセンセーショナルに描くラブサスペンスで、感情が追いつかないジェットコースター的展開、まさかのキムチチゲをきっかけに熱烈なキスシーンに至る描写は、テレビ朝日と「梨泰院クラス」の韓国スタジオ・SLLの共同制作ならでは。

加えて2025年は、大ヒットした韓国ドラマ/日本ドラマの日韓リメイクも見ものだ。その中から要注目の5作品をピックアップした。


「私の夫と結婚して」
韓国NAVERの同名ウェブ小説を日韓共同プロジェクトとして、日本で映像化。韓国版は、日本人気も高いパク・ミニョン、今作で大ブレイクしたナ・イヌ、イ・イギョン、ソン・ハユンらキャスト陣の熱演もあり、口コミから世界規模での大ヒットとなった。

日本版の主人公・神戸美紗役の小芝風花、上司である部長・鈴木亘役の佐藤健に加え、美紗の幼なじみで唯一の親友役を白石聖、そして美紗の夫役を横山裕といったキャストには「ハマり役」の声も。そのほかのキャラクターも誰が演じるのか、関心を呼んでいる。

韓国の大手エンターテインメント企業であるCJ ENMとスタジオドラゴンがタッグを組み、監督はリベンジドラマ「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」のアン・ギルホ。脚本を「凪のお暇」『九十歳。何がめでたい』の大島里美が手掛ける。

Amazon Originalドラマ「私の夫と結婚して」は6月27日(金)より毎週金曜日2話ずつ配信(全10話)。


Amazon Original「私の夫と結婚して」はPrimeVideoにて独占配信中。


「怪物」
「怪物」も韓国SLLが制作、2021年に韓国で放送され、百想芸術大賞で作品賞、脚本賞、男性最優秀演技賞の三冠を受賞した話題作。“演技モンスター”と呼ばれるシン・ハギュンと、子役から活躍してきた実力派ヨ・ジングの対峙が注目を集めた。

今作のリメイクを求めてWOWOWがSLLに直接オファー、世界で初めてWOWOWがリメイクを手掛けることとなった。

ある田舎町で25年ぶりに起こった猟奇的殺人事件。25年前に同じような事件で妹が失踪していた羽多野署生活安全課の警察官・富樫浩之と、東京から異動してきたキャリア警察官・八代真人は、それぞれの思惑で犯人を追う。

日本版では大河ドラマ「べらぼう」平賀源内役も記憶に新しい安田顕と、映画『死刑にいたる病』『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』などに出演し、2025年エランドール賞新人賞を受賞した水上恒司という顔合わせ。WOWOWドラマ班が描く、韓国発の傑作心理スリラーに期待が高まる。

「連続ドラマW 怪物」は7月、WOWOWにて放送・配信(全10話)。


「怪物」はABEMA、Netflix、U-NEXTほかにて配信中。
DVD-BOX1、DVD-BOX2は発売中。
価格:各17,160円(税込)
発売元・販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング


「あやしいパートナー」
4月29日より地上波放送がスタート、ディズニープラスにて独占配信開始となった「あやしいパートナー」。その韓国版「あやしいパートナー 〜Destiny Lovers〜」は、2017年に韓国SBSで放送された人気作。

ラブコメディに初挑戦したチ・チャンウクと、「善徳女王」「100日の郎君様」「シスターズ」などに出演するナム・ジヒョンが主演した。

日本版では「美しい彼」シリーズや『矢野くんの普通の日々』『隣のステラ』など、俳優としての活躍もめざましい八木勇征(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、「日向坂46」出身の齊藤京子が新たなケミを見せる。

切れ者の検事・春斗は、弁護士を目指す司法修習生の桜と最悪な出会いをして人生が一変。出会って以降、悪いことばかり起き、なんとか縁を切ろうとするが…。

監督は映画『山田くんとLv999の恋をする』の安川有果、脚本は『ハケンアニメ!』の政池洋佑。2人のピュアなラブコメディを主軸に、とある事件を巡ってミステリー要素も交錯する新感覚のサスペンス×ラブコメディとなっている。

「あやしいパートナー」は毎週火曜日深夜0時59分〜MBSにて、毎週火曜日深夜1時28分〜TBSにて放送中。ディズニープラスにて独占配信中。


「あやしいパートナー 〜Destiny Lovers〜」はABEMA、Netflix、PrimeVideoほかにて配信中。
「あなたが殺した」
韓国でもいくつかのリメイクドラマが進行中だが、Netflixシリーズ「あなたが殺した」はベストセラー作家・奥田英朗による小説「ナオミとカナコ」(幻冬舎刊)が原作。

日本ドラマは広末涼子、内田有紀に加え、吉田羊、高畑淳子、佐藤隆太らが出演し、2016年に放送された。

韓国版では、個性と存在感が際立つ2人の注目女優が共演。

韓国制作の「寄生獣 −ザ・グレイ−」に主演し、ラブロマンス「恋するムービー」にも出演したチョン・ソニと、「イカゲーム」でブレイクし、「Mr.プランクトン」での活躍も記憶に新しいイ・ユミが、死ぬ以外の選択肢を見いだせないほど悲惨な状況に置かれ、殺人を犯す決心をする2人の女性を演じる。

日本発の傑作サスペンスから誕生した新たな物語と韓国が誇る実力派俳優の化学反応は、新次元のドラマが期待できそうだ。

Netflixシリーズ「あなたが殺した」は10〜12月独占配信予定。


「ナオミとカナコ」はFODにて配信中。


「コンフィデンスマンKR」(原題)
長澤まさみ主演で連続ドラマ、3本の映画、スピンオフなどが登場した人気シリーズ「コンフィデンスマンJP」を韓国でドラマ化。

韓国版「私の夫と結婚して」が大ヒットし、代表作を更新したパク・ミニョンが信用詐欺師(コンフィデンスマン)の“ダー子”に当たる主人公に。

“ボクちゃん”に相当する役を演じるのは、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で注目を集め、野木亜紀子脚本の新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」にも出演したチュ・ジョンヒョク。

恐らく“リチャード”の役回りを、「マイネーム 偽りと復讐」「ムービング」など話題作には欠かせないパク・ヒスンが演じる模様だ。

「コンフィデンスマンKR」(原題)は近日、韓国で放送予定。


「コンフィデンスマンJP」シリーズはFOD、Netflixにて配信中。



(上原礼子)

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