「富士のセルモ復活も、1回勝ったから良しではない」立川祐路が監督就任後初、チーム6年ぶりの優勝

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2025年05月04日 22:50  AUTOSPORT web

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優勝を喜ぶ大湯都史樹/立川祐路監督/石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra) 2025スーパーGT第2戦富士
 5月4日に富士スピードウェイで開催された2025スーパーGT第2戦『FUJI GT 3Hours RACE GW SPECIAL』の決勝。GT500クラスは38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)がポール・トゥ・ウインでチーム6年ぶりの勝利を飾った。レース後、長年セルモとキャリアを歩んできた立川祐路監督に喜びを聞いた。

 2023年をもってスーパーGTドライバーを引退し、翌年からは長年のキャリアをともに歩んだTGR TEAM KeePer CERUMOの監督に就任した立川にとって、今回の優勝は立川監督として初勝利となる。

「昨年からチームの体制が変わって自分が監督になり、チームとしても、ここまで一歩一歩着実にやってきました。今回やっとトップに立つことができて“セルモ復活”といいますか、そう言えるところまでたどり着きました」

「今回は本当にクルマとふたりのドライバーが速かったです。クルマは開幕戦のクラッシュでかなりのダメージを負ってしまい、限られた時間のなかでの修復は大変だったと思いますけど、チームは完璧に仕上げてくれました。今回は本当にみんなで勝ち取った優勝です」

 また、セルモチームにとっては立川/石浦コンビで最後の優勝となった2019年第2戦富士以来、実に6年ぶりの美酒。これについても立川監督は“富士での勝利”に喜び、この優勝を勢いにしていきたいと続ける。

「以前だったら、セルモは富士で当たり前のように勝っていましたけど、今回はひさびさとなる富士での優勝なので『富士のセルモ復活』と言ってもいいかなと思っています」

「ただ、今年はGRスープラ勢の調子が良いですし、今回はサクセスウエイトが軽さに助けられた部分もあるので、そういった意味では“勝って当然”でした。もちろん優勝は嬉しいですけど『1回勝ったから良し』ではなく、ここから気を引き締めて、チャンピオン争いに繋げていきたいですね」

 今回はレーススタートからほぼ独走状態のポール・トゥ・ウインを飾ったKeePer CERUMO GR Supra。立川監督もクルマに速さがあることは分かっていたため、安心してレースを見ていたとのことだ。

 ちなみに、KeePer CERUMO GR Supraのアンカーは立川監督と9年間コンビを組んでいた石浦が務めた。チェッカーフラッグを受けたときに立川監督は『おめでとう』と無線で石浦に伝えたが、意外とあっさりした反応に少し拍子抜けした様子。しかし「大湯がウルウルしていたので、本当に勝てて良かったです!」と最後に笑顔をみせた。

 KeePer CERUMO GR Supraはこの優勝でau TOM’S GR Supraに次ぐランキング2位に急浮上。開幕戦はクラッシュでリタイアに終わったが、ここからチャンピオン争いに絡んでくるだろう。

https://twitter.com/YUJI_38/status/1918982524086141404

[オートスポーツweb 2025年05月04日]

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