石浦「諦めずに頑張ってきてよかった」。移籍後初優勝の大湯は「まさかここで勝てるとは」【第2戦GT500決勝会見】

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2025年05月04日 23:20  AUTOSPORT web

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優勝した38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹) 2025スーパーGT第2戦富士
 5月4日、静岡県の富士スピードウェイで2025スーパーGT第2戦『FUJI GT 3Hours RACE GW SPECIAL』の決勝レースが行われ、石浦宏明/大湯都史樹組の38号車KeePer CERUMO GR Supraがポール・トゥ・ウインを達成した。石浦とセルモにとっては2019年第2戦富士以来の優勝、大湯にとっては移籍後初勝利となった。レース後、GT500クラスで完勝を飾ったふたりが記者会見に臨み、現在の心境などを語った。


■大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)第1&第2スティント担当

――優勝した今のお気持ちと、それぞれのスティントの状況をお聞かせください。

「もう本当に最高の気分ですね。もちろん、セルモとしても長らく獲れていなかった優勝でしたし、僕が去年加入してからすごくパフォーマンスとしては良かったのですが、やっぱりあと一歩届かないというレースが続いていたので」

「今年に関しては、優勝を是が非でも獲りたかったのですが、正直まさかここで獲れるとは思っていなかったです。本当にチームのメカニック、スタッフ、チームマネージャーも含めて本当に皆がすごく頑張って、最高の仕事してくれているのは知っているんで、どうにか今年『どこかで優勝したい』という想いは強かったです」

「それを成し遂げられたこと。前回大会の岡山は残念でしたが、その悔しい思いを石浦選手とともにこうやって富士のレースで挽回できたというのは、本当に良かったと思います」

――次戦、久々の海外戦となる第3戦セパンに向けての意気込みをお願いします。

「僕は今年(に向けたシーズンオフのテストで)初めて行って乗りましたけど、そこまで習熟できた感じはなく正直、分からないことも多いです」

「海外のレースやサーキットは、やはり走り慣れた日本とは違うと思いますし、走って楽しいだろうと思うサーキットがいっぱいあるのですごく楽しみです」

「それと、セパンはあまり行ったことがないんで観光も楽しみです。前回はひとりで観光しに行って、危うく飛行機に乗り遅れるいうことがありました。乗れたは乗れたんですけど、もう時間がギリギリすぎて手ぶらで乗ることになったので、今回はそうならないようにしないとですね」


■石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)第3スティント担当

――優勝した今のお気持ちと、それぞれのスティントの状況をお聞かせください。

「昨年からチームの体制が変わって、立川監督と大湯と戦ってランキング4位にはなりましたけど、2位と3位しかなく優勝ができていなかたったので、『今シーズンはとにかく優勝しよう』と皆で決めた目標をもって今シーズンに入りました。そんな気合いの入った開幕戦でああいうことが自分のせいで起きてしまって、本当にいろいろな方に迷惑をかけてしまいました」

「今回のレース、走り始めからクルマに乗ると、どういうふうに組んでもらったかというのが分かったんです。それだけのパフォーマンスを持っているクルマにしてくれたこと、気持ちが伝わるクルマになっていましたし、大湯の走りからも『開幕戦の分をなんとか挽回しよう』という気持ちが伝わってきました。ですから、なんとか自分も最終スティントでしっかりゴールまでクルマを持って行って結果につなげたいと思いました」

「実際、自分のスティントは、大湯が序盤からマージンを築いてくれていましたし、ピットから出たら給油時間の関係もあって、後ろとのギャップがさらに大きくなっていたので、自分のスティントはGT300クラスのクルマを抜いていくときもあまりリスクを取らずに走ることができました。そういう意味では本当にパーフェクトな展開にしてもらったので、皆に感謝の気持ちでいっぱいです」

「このゴールデンウイークのレースで勝ったのは5回目だと思うのですが、4回目からだいぶ時間が経っていて、正直『このまま勝てずに降りることになるのかな』と思うこともありました。そんな中ででも諦めずに頑張ってきて良かったと思いますし、大湯と組んですごく成績も上向きチームの雰囲気もすごく良くなってきていて、そういうタイミングで結果が出たのが本当に嬉しく思います」

――次戦、久々の海外戦となる第3戦セパンに向けての意気込みをお願いします。

「僕らは毎年テストには行ってるので、何気にすごく走り込んでるサーキットではあると思うのですが、とはいえ実際レースする時間が普段僕らがテストで走ってる時間とは違うはずです」

「レースをする時間帯のコンディションがどうなのかとか、タイヤ選択はどうなのかとか、過去には僕がGT300を戦っている頃、セパンで行ってみたら路面の張り替わっていてタイヤが全然保たなかったレースもありました。たしかそのレースは勝っているはずです。そういった予測できないところもあると思うのでそういうところも楽しみつつ、久しぶりの海外戦の雰囲気も楽しみながら、また良い結果を得て記者会見に出られたらいいなと思っているので頑張りたいと思います」

[オートスポーツweb 2025年05月04日]

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