HRC特別リバリーで勝利を挙げたアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)/第4戦アラバマ バーバー・モータースポーツパークで開催されたNTTインディカー・シリーズ第3戦。4日に決勝レースが行われ、HRC特別カラーリングで挑んだアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)がポール・トゥ・ウインで今季3勝目を挙げた。
前日の予選でポールポジションを獲得したのは、王者アレックス・パロウ。今シーズン最初のポールポジション獲得となった。2番手はスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)、3番手にコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル)が続いた。
迎えた決勝レース、パロウを先頭に90周のレースがスタートする。
ポールポジションからホールショットを奪ったパロウは、レースをリードし10周を終えた時点で同じユーズドレッドタイヤでスタートした2番手のマクラフランに約4秒の差を築いていく。
18周を終えて2番手のマクラフランがピットイン。レッドタイヤからブラックタイヤに変更してコースへと戻る。
上位を争うブラックタイヤスタート勢のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)も続き、翌周には5番手のリナス・ヴィーケイ(デイル・コイン・レーシング)もピットへ。2スティント目はレッドタイヤをセレクト。
22周目に2番手に浮上したハータがピットイン。ハータはブラックタイヤからユーズドレッドタイヤを選択。ハータは、マクラフランの前でコースへと復帰しポジションをアップする。
トップのパロウは、23周を終えてピットロードへと向かっていく。ブラックタイヤを選んで2スティント目へと突入。ハータとは約5秒の差だ。
レッドタイヤでパロウとの差を縮めたいハータだったが、パロウに迫ることができず徐々に差が開いていく。一方、3番手争いは僅差となり、マクラフランを先頭に1秒差以内でパワーが追いかけ、クリスチャン・ルンガーとパト・オワードのアロウ・マクラーレン勢も僅差で続く。
40周目に6番手のルンガーが2度目のピットイン。パワーとオワードも42周目にピットへと向かう。タイヤはレッドタイヤを選択する。
翌周、マクラフランがピットインし、ブラックからレッドタイヤに変更する。ピットアウト後、マクラフランにルンガーが強襲。マクラフランをオーバーテイクし3番手争いをリードする。
46周目にハータ2度目のピットイン。しかし、ピット作業でタイムをロスし、オワードの後ろでピットアウト。大きくポジションを落としてしまった。
トップのパロウは47周目にピットインし、再びレッドタイヤへと変更。全車がルーティンピットを終え、再びトップに立ったパロウ。2番手のルンガーとの差は約5秒でレースは後半戦へ。
66周目、パロウとルンガーがピットイン。新品のレッドタイヤで勝負のラストスティントへ。
パロウは、1分9秒台でトップを快走。2番手のルンガーに影を踏ませることなく、ポール・トゥ・ウインで今季3勝目を挙げた。
ルンガーは、2位に入り3戦連続の表彰台獲得だ。3位争いは、最後のピット作業でタイムロスしてしまったヴィーケイが追い上げをみせ、マクラフランに接近。しかし、オーバーテイクまでには至らず、マクラフランが3位を守り今季初表彰台を獲得した。
バーバー・モータースポーツパークで2021年にインディカー初勝利を飾ったパロウ。初勝利の地でのレースを完勝し、今季3勝目、通算14勝目となった。
「完璧なー日、完璧な週末だった。マシンは素晴らしく、とても速かったし、本当に楽しかったよ。(独走だったので)少し寂しかったけど、最高の一日だったね」とパロウは喜びを語っている。
[オートスポーツweb 2025年05月05日]