2025年F1第6戦マイアミGP 優勝したオスカー・ピアストリと2位ランド・ノリス(マクラーレン) 2025年F1マイアミGP決勝で、マクラーレンのオスカー・ピアストリは優勝、ランド・ノリスは2位に続き、ワンツーフィニッシュを達成した。ピアストリはシーズン4勝目を挙げて、ドライバーズ選手権首位を維持、2位ノリスとの差を16点に拡大した。
2番グリッドのノリスは、スタート直後、ロックアップしたポールのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に並びかけるが、行き場をなくしてコース外にはみ出し、6番手に落ちた。ピアストリはノリスの後退で4番グリッドから3番手に上がり、4周目にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)を抜いて、2番手に。さらに14周目にはフェルスタッペンをかわしてトップに立った。
ノリスは、序盤にアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、アントネッリを抜いて3番手まで回復。その後、フェルスタッペンをオーバーテイクするのに手こずった。いったん前に出た時にはふたりともコースからはみ出していたため、ペナルティを避けるためにノリスはいったん後ろに下がり、あらためて抜き直した。18周目にフェルスタッペンの前に出て、2番手に浮上した時には、トップのピアストリとの差は9秒近くに広がっていた。
ノリスはピアストリとの差を、徐々に縮めていったが、追いつくことはできず、4.630秒差の2位でフィニッシュ。ピアストリは、3位ラッセルには37.644秒のギャップを築いた。
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)決勝=1位(57周/57周)4番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「昨日は厳しい一日だった。今年一番難しい予選だったんだ。でもそこから優勝できたのだから、素晴らしい結果だと思う」
「ターン1では少し揉み合いが起きて、それが僕には少し助けになった。十分注意して、マックスがターン1で突っ込んでくるのを避けようとした。その後は、自分にはペース面での優位があると分かっていたし、実際、マシンは信じられないほど素晴らしかった」
「最初のスティントでは強力だった。ハードタイヤのスティントでは少し苦しんだので、最初のスティントであのギャップを築いておけたのは良かったと思う。レース終盤には少しずつ物事をコントロールできるようになってきた。改善すべき点がまだあるのは明らかだ。でも勝てたことにとても満足しているし、ポイントを獲得できたこともうれしい」
「常に学び続けなければならない。マイアミを首位で去ることができてとてもうれしいよ。チームの努力は本当に信じられないほどだ。2年前のマイアミでは、僕たちは最も遅いチームだった。たしか2周遅れにされたと思う。それが今日は、3位に35秒以上の差をつけてグランプリに勝ったんだ。信じられない結果だ」
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)決勝=2位(57周/57周)2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
(スタート直後のインシデントについて聞かれ)「マックスはいつもどおり良い戦いを仕掛けてきて、僕はその代償を払った。でもこれは仕方がないことだ」
「もし僕がチャンスを狙わなければ、人々は文句を言う。狙っても勝てないと、みんな文句を言う。でも、マックスとのレースはこうなんだ。クラッシュするか、完璧に決めて彼を理想的な位置に置くことができない限りは追い抜かないかのどちらかだ。今日僕は、それを十分にうまくやれなかった代償を払った」
「決して気分が良くはないけれど、チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれた。ピットストップも良かったし、ペースも素晴らしかった」
「僕たちは前を走れたし、フィーリングも良かった。オスカーは素晴らしい走りをし、マックスはいつもどおり良い戦いをしてきた。そして、僕はその代償を払った。それが現実だ」
https://twitter.com/F1/status/1919182504067527134
[オートスポーツweb 2025年05月05日]