2025年F1第6戦マイアミGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、カルロス・サインツ(ウイリアムズ) 2025年F1マイアミGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは7位、ルイス・ハミルトンは8位という結果だった。
ルクレールはミディアムタイヤでのファーストスティントでは、グリッドの位置を維持して8番手を走行。29周目、バーチャル・セーフティカーの終わりにピットストップを行い、レース後半は7番手から開始した。12番グリッドのハミルトンは、ハードタイヤでスタート、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、エステバン・オコン(ハース)をパスして10番手に上がり、バーチャル・セーフティカーが導入された際に、最初にピットに入り、9番手にポジションを上げた。
セカンドスティントでは、ルクレールとハミルトンが、先行するカルロス・サインツ(ウイリアムズ)にチャレンジする展開に。3台でのバトルの末に、フェラーリ2台はサインツの前に出ることに成功した。
その後、ミディアムタイヤでペースが優れたハミルトンは、ハードタイヤのルクレールの前に出てアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)を追いかけることを希望。チームは、最初はそれを却下したが、その後、検討の後にポジションを入れ替えさせた。しかしそのころにはハミルトンのミディアムのピークが終わっており、ペースが上がらなかったため、チームは再びルクレールを前に出すことを決めた。ルクレールはアントネッリに届かず7位。ハミルトンは終盤、ペースが落ち込み、サインツに仕掛けられて、最終ラップで接触のインシデントがあったものの、8位でフィニッシュした。
レース後、ハミルトンとサインツのインシデントについて審議が行われた結果、どちらかの行為に決定的な原因があったわけではないとして、スチュワードはふたりにペナルティを科さないことを決めた。
レース後半、ポジション入れ替えの際には、チームの決断の遅さにハミルトンは、「お茶でも飲んでいるのか」と苛立ちを募らせた。また、2度目のポジションチェンジの時に、後方のサインツが非常に近くにいることを知らされ、「彼のことも前に出してほしいのか?」と皮肉を言う場面もあった。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)決勝=7位(57周/57周)8番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
(『Sky Sports F1』に対して語り)「困難な状況だ。残念ながら、退屈な答えをすることになるが、あまり多くはコメントしないつもりだ。明らかに、これは僕たちが望むレース運営のやり方ではない。チーム内で話し合いを行い、より良い決断ができるようにする」
「ルイスに対して悪い感情は全くない。本当だ。チームとして僕たちはもっと良くならなければならない。今日のレースはその証明だった」
「僕は最善を尽くしている。チームがより良くなるために、マシンがより良くなるために、僕たちがより良い存在になるために、自分にできるすべてを捧げている。今、僕たちが集中すべきなのはそこだと思う」
■ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリHP)決勝=8位(57周/57周)12番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム
(『Sky Sports F1』に対して語り)「シャルルの後ろで多くの時間を失った。そしてその瞬間、確かに『さあ、早く決断しよう。時間を無駄にするな』と思った。確かに人々はある種のコメントを好まないかもしれないが、これは本当にイライラさせられる状況であるということを理解してほしい」
「(無線では)僕が言ったことよりも、ずっとひどい発言だってある。僕の発言は、どちらかというと皮肉的なものだった」
「自分が失礼な発言をしたのかどうか、それは分からない。でも正直に言って、自分が無礼だったとは感じていない。ただ単に『頼むよ、みんな。僕は勝ちたいんだ』という感じだったんだ。今も腹の底には闘志が残っている。それが少し表に出てきているのを自分でも感じた。僕はファイターであることを謝るつもりはないし、今もそうありたいと望んでいることを謝るつもりもない」
「チームの皆もそうだと信じている。マシンに関するいくつかの問題を解決すれば、僕たちはメルセデスやレッドブルと再び戦えると本当に信じている」
「その時が来るのが待ちきれない。次のレースでは何か違うことを試すつもりだし、僕たちはプロセスの改善に向けて努力し続ける。いつか表彰台争いができるようになる時を楽しみにしている。素晴らしい気分だろうね」
https://twitter.com/F1/status/1919343062150480201
[オートスポーツweb 2025年05月06日]