2025年F1第6戦マイアミGP カルロス・サインツ&アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ) F1第6戦マイアミGPを終えたウイリアムズのカルロス・サインツは満足しておらず、13周目の途中にチームメイトのアレクサンダー・アルボンに追い抜かれたときは、「ばかにされた気分だった」と語った。サインツは、アルボンに追い抜かれたときに「ポジションを固定するつもりだ」と言われたと説明したが、一方でスタート後のターン2でアルボンと衝突したため、ペースがあまり出ていなかったことも認めた。
ウイリアムズに貴重な2ポイントをもたらしたサインツだが、スプリントとメインレースの両方でチームのレースペースを決めたのがアルボンだったことに、明らかに不満を抱いていた。土曜日はサインツがリタイアした一方で、アルボンは4位でレースを終えたが、セーフティカー中の違反でペナルティを受けたため、11位に降格しポイント獲得はならなかった。日曜日には、アルボンはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)とふたりのフェラーリドライバーを抑えて5位でレースをフィニッシュした。
しかしサインツの焦点は、チームメイトとのインシデントにあった。彼は、その日はあまりにも多くのことがうまくいかなかったことを認めた。
「スタートでアレックスと接触した。コースに戻ってきたノリスを避けるために回避行動を取ってダメージを受けたんだ。でも彼がミスをしたので、なんとか追い抜くことができた」
「その後、彼らは僕たちにポジションを固定するように言った。彼がそのメッセージを受け取ったかどうかはわからないが、要するに彼は僕をオーバーテイクした」
サインツはフラストレーションを感じていたことを認め、次のように語った。
「無線では、僕がアタックされることはない、一緒にプッシュするぞと伝えられているのに、追い抜かれるとばかにされたように感じる。自分が善人を演じているので無力感を感じる。ジェッダで善人を演じたときと同じだ。追い抜かれて僕は完全に愚かに見えた。そういうことなんだ......」
一方のアルボンは、「指示を受けたとき、僕はすでにカルロスを追い抜いていたので、引き返す術はなかった」と主張している。
「もしかしたら、彼は僕より数コーナー前で指示を受けたのかもしれない。わからないが、彼とエンジニアの間で何が起こっていたのか、まったく知らなかった」
「僕の方には、しばらくの間まったく情報がなかった。後ろの(シャルル・)ルクレールに激しくプッシュされていたが、僕はカルロスよりもずっとペースが速かった。その後、ターン11で追い抜こうとしていたときに無線メッセージが入ったが、そのときまでにすでに抜き終わっていたのでそのまま引き離し、ラッセルにもすぐに追いついたんだ」
[オートスポーツweb 2025年05月07日]