平峰一貴のTRS IMPUL with SDG Zと牧野任祐のSTANLEY CIVIC TYPE R-GTのバトル 2025スーパーGT第2戦富士 5月4日に富士スピードウェイで開催された2025スーパーGT第2戦『FUJI GT 3Hours RACE GW SPECIAL』の決勝中盤から終盤にかけて、12号車TRS IMPUL with SDG Zは平峰一貴がダブルスティントを担当。中団から追い上げをみせると表彰台争いを繰り広げ、ニッサン勢最上位の4位フィニッシュを果たした。結果としては表彰台を逃すことになったものの、レース内容には満足しているようだ。
今季から新たに東京ラヂエーター製造がメインスポンサーに就き、TRS IMPUL with SDG Zとして新たな門出を迎えたTEAM IMPUL。マシンカラーリングはカルソニック時代を彷彿させる明るいブルーに戻り、ファンから注目を集めていたが、開幕戦岡山ではスタート直後の多重クラッシュに巻き込まれ、レースを戦うことなくリタイアになっていた。
マシン修復を完了させて迎えた第2戦富士、TRS IMPUL with SDG Zは12番グリッドから決勝に臨んだ。ベルトラン・バゲットがふたつ順位を上げた第1スティントから、平峰は39周目にドライバー交代。9番手で復帰するとハイペースで追い上げオーバーテイクショーを展開、他車のピットインもあり、87周目には3番手までポジションを上げることに成功する。
追い上げの最中は「シンプルに飢えていましたね。もう『いっちゃえ!』という感じでした」と言う平峰は、早めのピット戦略でアンダーカットを見事に決め、最後のスティントでは3番手まで順位を上げる。そしてレース残り約20分を切ってから、100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTの牧野任祐と表彰台を争うバトルに。一進一退の攻防が続いたものの、106周目のダンロップコーナーで牧野がオーバーテイクを決め、平峰も食らいつくが再逆転には至らず。