NHKマイルCで6年ぶりの9勝目なるか ノーザンファーム生産馬が7頭登録

　14年連続で生産者リーディングを獲得しているノーザンファームが、NHKマイルカップ(3歳牡牝・GI・芝1600m)の6年ぶりの戴冠を狙う。

　GIではV9時代の巨人並みの強さを誇るノーザンファームだが、近年のNHKマイルCでは苦戦している。通算成績は【8-7-9-71】の勝率8%、複勝率25％だから、さすがといえる数字。しかし、直近の勝利は19年のアドマイヤマーズだから6年前だ。20年以降の5回に限ると【0-4-2-30】の勝率0%、複勝率17％。2着が4回あるとはいえ、1番人気が4頭、2番人気も2頭含まれていることを考えると、陣営としては悔しい結果ではないだろうか。

　今年のNHKマイルCには7頭のノーザンファーム生産馬が登録している。中でもエース格はアルテヴェローチェ(牡3、栗東・須貝尚介厩舎)だ。昨年のサウジアラビアRCの覇者。その後は勝利から遠ざかっているものの、ここ2戦はシンザン記念、チャーチルダウンズCと2戦連続2着だから安定している。重賞勝ちの実績がある東京マイルでGI初制覇となるか。これに続くのがニュージーランドTを制したイミグラントソング。どちらかといえば中山向きのイメージがあるものの、東京芝1600mでも未勝利を圧勝した実績あり。決め手をうまく生かすことができれば、マイル王の座が見えてくる。

　掲示板を独占した19年以来の戴冠となるか。日本競馬を牽引するノーザンファーム生産馬の走りに注目したい。