来週は夏日・真夏日続出 湿度も高く体感ガラリ 沖縄・奄美は梅雨入りへ 1か月予報

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2025年05月08日 16:09  日本気象協会

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日本気象協会

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この先1か月は、気温は全国的に高く、特に来週14日(水)から5日間程度は この時期としては「10年に一度レベルの高温」の可能性。一方、湿った空気の影響を受けやすく、降水量は西日本・東日本では平年並みか多い予想です。つまり、曇りや雨でも気温は高く、「カラッとし暑さ」から「蒸し暑さ」に変わり体感がガラッと変わりそうです。沖縄や奄美は梅雨入りへ。熱中症や食品の管理に注意が必要です。

天気は短い周期で変化 沖縄・奄美は間もなく梅雨入りへ

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気象庁は、今日8日「1か月予報(5月10日〜6月9日)」を発表しました。

向こう1か月は、天気は比較的短い周期で変化するでしょう。降水量は、湿った空気の影響を受けやすい関東など東日本の太平洋側で「平年より多く」、東日本の日本海側や西日本で「平年並みか多い」予想です。

また、日照時間は東日本の太平洋側で「少なく」、東日本の日本海側と西日本で「平年並み」か「少ない」予想です。

梅雨入りの平年は、沖縄は5月10日頃、奄美は5月12日頃です。沖縄や奄美は、間もなく梅雨入りとなりそうです。大雨の季節を前に、側溝の掃除など水はけをよくしておきましょう。

「10年に一度レベルの高温」か 熱中症や食品の管理に注意

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向こう1か月の気温は、全国的に暖かい空気に覆われやすいため「高い」でしょう。特に、14日頃からは全国的に10年に一度レベルの高温になるおそれがあるとして、気象庁は今日5月8日、「高温に関する早期天候情報」を発表しました。

「高温に関する早期天候情報」は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに発表されるものです。具体的には、6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。北海道から九州北部では5月14日頃から、九州南部や奄美地方・沖縄地方では5月15日頃から「かなりの高温」が予想されます。西日本・東日本は晴れると30℃前後まで気温が上がり、北日本でも25℃以上の夏日が続出する可能性があります。

5月から6月にかけて春の運動会シーズンですが、お弁当など食品の管理に注意が必要です。また、暑さに十分に馴染んでいない身体に負担がかかり、激しい運動で熱中症のリスクが高くなります。普段から汗をかいて暑さに慣れる暑熱順化が肝心です。

暑熱順化とは

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暑熱順化とは、「体が暑さに慣れること」を指しています。暑い日が続くと、体は次第に暑さに慣れて(暑熱順化)、暑さに強くなります。

人は運動や仕事などで体を動かすと、体内で熱が作られて体温が上昇します。体温が上がった時は、汗をかくこと(発汗)による気化熱や、心拍数の上昇や皮膚血管拡張によって体の表面から空気中に熱を逃がす熱放散で、体温を調節しています。この体温の調節がうまくできなくなると、体の中に熱がたまって体温が上昇し、熱中症が引き起こされます。

暑熱順化がすすむと、発汗量や皮膚血流量が増加し、発汗による気化熱や体の表面から熱を逃がす熱放散がしやすくなります。

暑熱順化には個人差もありますが、数日から2週間程度かかります。暑くなる前から余裕をもって、日常生活の中で運動や入浴をすることで汗をかき、体を暑さに慣れさせましょう。

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