辰巳ゆうとが演歌に特化したコンサート開催 ヒット曲以外に「柔」「望郷じょんから」…名曲披露

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2025年05月08日 20:04  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

演歌に特化したコンサートを行った辰巳ゆうと

歌手辰巳ゆうと(27)が8日、都内で演歌に特化したコンサート「力いっぱい演歌です!!辰巳ゆうと in 浅草公会堂〜だけ、だけ、だけ、だけ、演歌だけ!〜」を行った。


最新ヒット曲「運命の夏」や昨年の日本レコード大賞編曲賞を受賞した「迷宮のマリア」(編曲・萩田光雄氏)など、最近はポップス系の曲が多いが、デビューは演歌。「演歌を聴いて育ち、演歌でデビューしましたので、心の中は演歌歌手です」と言う。


女性を中心に満員の約1100人のファンが訪れた。「下町純情」「おとこの純情」「望郷」「雪月花」など自身のヒット曲だけでなく、「柔」(美空ひばり)「別れの一本杉」(春日八郎)「望郷じょんから」(細川たかし)「おもいで酒」(小林幸子)など演歌の名曲を次々と披露した。


長編歌謡浪曲「元禄名槍譜 俵星玄蕃」(三波春夫)では、ステージ中央に設置された障子のセットから、はかま姿で登場。約9分の熱唱で聴かせた。


大先輩の五木ひろし(77)からプレゼントされた着流しでも歌った。五木からは「どんな歌でも譜面を崩さず、その中で自分の抑揚をつけて歌うこと」とアドバイスされたという。辰巳は「長年活躍されている理由なのかなと思います。僕も頑張ります」と話した。


18年のデビュー曲「下町純情」で、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した。若手演歌の旗手だが、ポップス系の曲も積極的に歌うのは「演歌を聴かない方にも演歌の魅力を知ってもらいたい。そしてその逆にも貢献したい」という強い思いがあるからだ。


この日は17曲の演歌と、アンコールで「迷宮のマリア」「運命の夏」の計19曲を歌い、満員のファンを楽しませた。


歌手としての最大の目標はNHK紅白歌合戦初出場。演歌系の若手歌手では、辰巳がその扉に近い。「紅白はもちろんです。ゆくゆくはミュージカルに出演したいです。演歌歌手だからできません、なんて言えない。常に新しい辰巳ゆうとを見ていただきたい」と目標を口にした。


最新曲「運命の夏」は、これまでにないポップな曲。年上の女性との恋の行方が気になる内容で、ヒットチャートを席巻している。「これから夏本番。自分の力を信じて、もっともっと運命の夏を歌って行きたい」と意欲的に話した。


多忙な中、3月19日に東京ドームで行われたメジャーリーグ日本開幕戦のドジャース対カブス第2戦を観戦できた。ドジャース大谷翔平(30)の第1号本塁打を目撃できた。「ホームランを見られて、縁起がいいと思いました。大谷さんのような大きなことをやっているわけではありませんが、僕も(歌の)二刀流で頑張りたい。いつかは海外の人にも知ってもらいたい」と誓っていた。【笹森文彦】

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