衆院文部科学委員会で挙手する石破茂首相=9日午後、国会内 衆院文部科学委員会は9日、石破茂首相が出席し、公立学校教員に残業代の代わりとして支給されている「教職調整額」の上乗せを定めた教員給与特別措置法(給特法)改正案の質疑を行った。首相は「心身共に疲弊されている方々が出ていることは決して看過できない」として、教員の長時間労働対策を加速化させる考えを強調した。
給特法改正案を巡り与野党は、教員の月平均の時間外勤務を30時間とする目標を付則に盛り込むことなどを柱とした修正案を取りまとめた。自民、公明、立憲民主、日本維新の会、国民民主の5党が14日に提出。その後、本会議の採決後に参院に送付され、今国会で成立する見通しだ。