<陸上:関東学生対校選手権(関東インカレ)>◇9日◇第2日◇神奈川・相模原ギオンスタジアム◇男子100メートル2部決勝
男子短距離界の新星が力を発揮した。
守祐陽(もり・ゆうひ、21=大東文化大)が追い風3・9メートルの参考記録ながら9秒97で優勝。追い風2・0メートル以下ではないため公認記録とはならないが、参考記録を含めれば日本人8人目の“9秒台”となった。
同日の同種目1部決勝を9秒95(追い風4・5メートル)で制した柳田大輝(21=東洋大)と同じ大学4年生。9月の世界選手権東京大会の代表候補に名乗りを上げ「驚き8割、うれしさ2割。走っていて気持ち良かった」と笑った。
後半の伸びが持ち味のスプリンター。陸上を始めた千葉・七次台中から短距離を極め、大学入学後は21年東京五輪100メートル代表の多田修平らと練習を重ねてきた。「ケガをしても気持ちを落とさず、大舞台にも強いところが学びになる」と背中を追った。
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昨年は国内のトップ選手が集う織田記念で優勝し、10秒13の自己ベストを記録。今季にかけては体重を2キロ増の67キロとし、体の厚みも増した。
今秋の世界選手権の参加標準記録は10秒00。同タイムを突破した上で7月上旬の日本選手権で3位以内に入れば、初の代表内定となる。
「まずは10秒0台をしっかり出したい。着実にタイムを縮めたい」
足元を見つめながら、1歩ずつ前へ進む。【藤塚大輔】
◆守祐陽(もり・ゆうひ)2003年(平15)12月14日生まれ、千葉・白井市出身。小学校までサッカーに取り組み、七次台中から陸上開始。同3年時の18年全国中学校体育大会で200メートルに出場。市船橋3年時の21年全国高校総体100メートルで8位。22年から大東大。100メートルの自己記録は10秒13。172センチ、67キロ。
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