
今日10日(土)の午前中は、関東で雷雨や激しい雨の降る所があるでしょう。東北や北海道では雨に加えて、風の強まる所もありそうです。沖縄では明日11日(日)にかけて警報級の大雨となる見込みです。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
関東では午前中は雷雨や激しい雨
昨日9日(金)から前線を伴った低気圧が日本列島を通過中で、記録的な大雨になった所もあります。今日10日(土)は、強い雨の範囲が関東から東北、北海道に移り、沖縄では明日11日(日)にかけて大雨が続くでしょう。
今日10日(土)午前5時現在、沖縄県石垣市伊原間で(4時28分までの)1時間に65.5ミリの非常に激しい雨が降っています。強い雨の範囲は沖縄から九州の南や東海や関東南岸に広がり、東北や北海道でも雨が降っています。このあと昼ごろにかけて、関東では本降りの雨となるでしょう。日本海から近づく、東北や北海道では、夜にかけて断続的に雨が降り、風も強まりそうです。
関東では、千葉を中心に昼前にかけて、雷雨や激しい雨が降るでしょう。お出かけの時間には東京都心などでも雨脚の強まることもありそうです。海に近い地域ほど風も強まりますので、大きめで丈夫な傘や濡れた時のためにタオルなど準備すると良いででしょう。交通機関に乱れが生じる恐れもありますので、時間に余裕を持って行動するようにしてください。
東北や北海道では、雨に加えて、強風に注意が必要です。このあと三陸沖に発生する低気圧に向かって吹き込む風により太平洋側では午前を中心に強い風が吹くでしょう。日本海側は日本海から別の低気圧が近づくため午後になると徐々に風が強まりそうです。また、この風によって海では高波にもご注意ください。
沖縄では明日11日にかけて大雨に警戒
前線が停滞する沖縄では、少なくとも明日11日(日)にかけて大雨に警戒が必要です。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、発達した雲が次々とかかる見通しです。そのため、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降るでしょう。土砂災害や低い土地の浸水などに警戒が必要です。
[雨の予想]
10日に予想される1時間降水量は多い所で、
沖縄本島地方 40ミリ
先島諸島 40ミリ
10日6時から11日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
沖縄本島地方 150ミリ
先島諸島 150ミリ
その後、11日6時から12日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
沖縄本島地方 120ミリ
先島諸島 100ミリ
また、沖縄地方では、梅雨入りの平年が5月10日ごろです。沖縄付近では、しばらく前線や湿った空気の影響でぐずつくでしょう。早ければ、今日にも梅雨入りの発表があるかもしれません。例え今日梅雨入りの発表が無くても、長雨にシーズンはもう間もなくです。長く続く雨に引き続きご注意ください。
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非常に激しい雨って どんな雨?
非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上〜80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。
なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。
ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降ると予想される所では(非常に激しい雨が降った所では)、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に、十分ご注意ください。