ボローニャ戦でドッピエッタのヒメネス [写真]=Getty Images セリエA第36節が9日に行われ、ミランがボローニャに3−1で勝利した。
14日に行われるコッパ・イタリア決勝でも対戦する両者の“前哨戦”は、49分にリッカルド・オルソリーニの得点でボローニャが先制する。しかし、サンティアゴ・ヒメネスの“ドッピエッタ”(1試合2得点)とクリスティアン・プリシッチのゴールにより、ミランが3点を奪って逆転勝利を収めた。
データサイト『Opta』によると、今シーズンのミランは、ビハインドの状況から勝ち点「22」を獲得している。「23」のアトレティコ・マドリードに次いで、欧州5大リーグでは2位タイ(リヴァプールと同率)の成績を収めている。
特筆すべきは、そのうちの「19」ポイントが、2024年12月末からトップチームを率いるセルジオ・コンセイソン監督の就任後に獲得したということだ。ボローニャ戦など6試合で逆転勝利し、フィオレンティーナ戦でも2点差を追いつきドローに持ち込んだ。さらに、コンセイソン体制の初陣となった1月のスーペルコッパ・イタリアーナでも、ユヴェントスとインテル相手に連続して逆転勝利を収めてトロフィーを掲げた。
ただ、セリエAにおける上位直接対決での戦績は芳しくなく、残り2試合で来季チャンピオンズリーグ出場権の獲得は厳しい現在8位。今季チャンピオンズリーグ(CL)もフェイエノールトに敗れて決勝トーナメント・プレーオフ敗退に終わり、成績不振を理由にコンセイソン監督はわずか半年で退任する可能性も報じられている。
そんななか、ミランのジョルジョ・フルラーニCEO(最高経営責任者)はボローニャ戦前に、コンセイソン監督の去就に言及。「彼は水曜日には(カルロ・)アンチェロッティ以来、同じシーズンに2つのトロフィーを獲得した初めての監督になるかもしれない。彼はよく働いているし、私たちは彼を最大限に信頼している」と、同監督の残留をほのめかした。
しかし、当のコンセイソン監督自身は、「コンセイサオはここでは重要ではなく、重要なのはチームであり、次の試合であり、タイトルを獲得することだ」と、以前にも語ったフレーズを繰り返した。「ミランのような歴史あるクラブは、この順位や今年のような成績に満足することはできない。今は自分のことを話す時ではないが、時が来れば話すつもりだ」と、自身の将来が未定であることを強調している。
【ハイライト動画】ミラン 3−1 ボローニャ