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《酒席に参加した当社社員につきましては、当該女性が大学生の番組出演者と知りながら年齢確認を怠ったことにつき、法令に違反するとは認められなかったものの、放送局の社員として軽率であったものとして、厳重注意をいたしました》
5月7日、フジテレビは4月10日発売の「週刊文春」で報じられていた男性局員A氏が、同局系のバラエティ番組『オールナイトフジコ』に出演していた当時10代の女性Bさんに飲酒させていたという事案について発表した。
記事では、’23年夏に開催された飲み会で、Bさんに飲酒をさせ、その後性的トラブルを起こしたという。文春の取材に対し、フジテレビは事案を認識しているとした上で、事実が判明次第、厳正に処分を行うとコメントしていた。
今回の発表で、フジテレビは外部弁護士による調査の結果、飲み会でBさんがアルコール飲料を摂取した事実は認めながらも、Bさんの意思に反してお酒を勧めたといった事実は認めらなかったと報告。さらにA氏とBさんは初対面で、年齢を知っていたとは認められず、性被害の発生も認められなかったとしている。そして、《本事案に伴い、関係者の皆様にご迷惑をおかけしたこと、お詫び申し上げます。当社は本事案を厳粛に受け止め、改めてコンプライアンスの遵守を徹底してまいります》と結んでいた。
Bさんの意思に反していないとはいえ、法律で固く禁じられている未成年飲酒がA氏の参加する飲み会で起こったことは事実。過去には、‘05年に当時フジテレビのアナウンサーだった、現在は弁護士の菊間千乃氏が、飲み会の場で当時未成年だったタレントとの飲酒騒動によって、無期限の謹慎処分を受けている。
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そうしたこともあって、局内では、A氏が厳重注意処分にとどまったことに違和感を抱く人もいるようだ。あるフジテレビ関係者が明かす。
「報道によって謹慎していたA氏ですが、すでに出社を再開しています。関係各所への謝罪行脚を行い、今はしおらしくしていると聞いています。
ただ、厳重注意だったこともあり、引き続きバラエティ部門に残る方向だそうです。
とはいえ、法律違反が起こった現場にいたわけですし、局内では処分が甘いのではないかと言う人も少なくありません。先日、オンラインカジノでの賭博行為によって懲戒処分を下された局員よりも軽かったため、『処分に一貫性がない』との声も上がっています」
中居正広氏の騒動によって、人権・コンプライアンス対応の徹底を掲げているフジテレビ。その道のりはまだまだ長そうだ――。
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